2008.02.05 Tue
怖がりウォンちゃんの社会見学

ウォンバットは、山間部にある資材置き場のような会社事務所で、半ノラの母犬から生まれました。生後2~3ヶ月齢の頃、2匹の兄妹犬と共にアークで保護しました。
ウォンちゃんは「怖がり」な女の子です。普段世話をしている人間には懐いていますが、知らない人、あまり関わりのない人を警戒します。生まれた場所とアークしか知らず、外の社会を経験したことがないまま、気がつけば2年以上の歳月が流れていました。今のままでは里親さんに薦めにくいため、うちにホームステイさせて、社会見学をさせてみることにしました。
2匹の兄妹犬もウォンちゃんと同じく怖がりでしたが、理解してくださる里親さんの元で今はそれぞれ幸せに暮らしています。

アークでは散歩が大好きなウォンちゃん、うちの3バカトリオとお散歩中の様子。
私の自宅周辺の環境は、よくある建て込んだ住宅街。近くには交通量の多い道路、学校、幼稚園、スーパー、商店、少し歩くと田園地帯や河川などがあります。自転車や子供やお年寄り、アークしか知らないウォンちゃんには初めてのものばかりです。でも、家庭犬になったらどれも当たり前にあるもの。ウォンちゃん、アークは特殊な環境なんだよ。一般的な人間社会を見に行こうよ。

散歩はパニックになるんじゃないかと心配していましたが、意外にも、アークで見られる「ちょっと不安…」そうな時とさほど変わらず、「怖いけど興味はある」といった様子。認識しているのにパニックになったり特別避けることもなく、ちょっと怯えながらもお散歩を楽しめていました。

交通量の多い道路でも震えてはいるけど、大きなトラックが通っても過剰な反応もパニックになることもなく、こちらの言う事は耳に届いているし、毎日通るうちに少しずつ慣れていきました。

アークでは他の犬と仲良くするのが上手な子で、うちの子達とも同じマットやケージに入って寝ています。先住犬のいるお宅にもぴったりだと思います。他の子につられてアクションを起こす傾向が見られたので、むしろ先住犬のいる家庭の方がいいのかも。もちろん1頭でも飼い主さん次第で楽しく暮らせるでしょう。
怖がりな子は環境の変化に敏感でご飯を食べなくなったりしますが、ウォンちゃんはうちに来た初日からご飯もペロリ。来客があった際はしばらく食べない日もありましたが、また食欲は戻りました。

小型犬サイズだし、攻撃性も全くないウォンちゃん。とても飼いやすい子なのに、怖がりなのが気がかりでした。ところが、ホームステイさせてみたら、その怖がり度が意外と軽症。これならどこででも暮らしていけそうです。
排泄は、室内では我慢していて散歩の時に済ませますが、ペットシーツでする時もありました。これまた室内飼育向きな一面を発見です。車酔いも全くせず、これまた驚きな一面でした。ウォンちゃん、いい感じ~♪
2週間、我家に滞在していましたが、室内ではあまり動き回りませんでした。ほとんど寝床で固まっていました。でも、知ってるよ、ウォンちゃん。夜な夜なリビング中を探検していたこと。
きっと、もうすこししたら、うちの中でもはしゃぎまわったりできるようになっただろうし、このまま里親さんが見つかるまでうちで預かって、もっといろんな経験をさせたかったけど、志半ばにして、アークへ戻ってもらわなければならなくなりました。その訳とは・・・?
また後日、報告させていただきます。
≫≫≫お知らせ≪≪≪
◆テッタくんに里親さんがみつかりました!
◆うどん君が安楽死になりました。詳細はうどん君と抱っこに追記しました。
| 犬 | 22:31 | comments:8 | trackbacks(-) | TOP↑
うどん君、このブログで見て以来 何かウチのカルアリと似たところがあるので、ずっと気になっていました。
ある日急に里親募集中の欄から消えて、里親決定の欄には載っていないので、てっきりトライアル中だと思っていました。 里親決定はまだかなあ、と 毎日毎日 里親決定コーナーを楽しみにして見ていたので、今日安楽死の報告を見て、とてもショックを受けています。
安楽死を選択せざるを得ない事情は、頭では良く理解しているつもりなのに、気持ちがついていきません。
毎日お世話されているスタッフの方は どれほど辛いことか。 お辛い中、きちんと報告して下さって 本当にありがとうございます。
でも、うどん君、最後はひとりで苦しみながらでなく、人に抱かれたままだったんだよね。 初めは抱っこが嫌いだったけれど、最後は抱っこで本当によかったよね。
他の子達に 早く新しい家庭ができますように、との思いが いっそう強くなりました。 お迎えを待っている子達がたくさんいる、という事を、周りの人に もっともっと伝えていきたいと思います。
| かるちゃん | 2008/02/06 10:52 | URL | ≫ EDIT