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怖がりウォンちゃんの社会見学

ウォンバット21

ウォンバットは、山間部にある資材置き場のような会社事務所で、半ノラの母犬から生まれました。生後2~3ヶ月齢の頃、2匹の兄妹犬と共にアークで保護しました。

ウォンちゃんは「怖がり」な女の子です。普段世話をしている人間には懐いていますが、知らない人、あまり関わりのない人を警戒します。生まれた場所とアークしか知らず、外の社会を経験したことがないまま、気がつけば2年以上の歳月が流れていました。今のままでは里親さんに薦めにくいため、うちにホームステイさせて、社会見学をさせてみることにしました。

2匹の兄妹犬もウォンちゃんと同じく怖がりでしたが、理解してくださる里親さんの元で今はそれぞれ幸せに暮らしています。


ウォンバット19

アークでは散歩が大好きなウォンちゃん、うちの3バカトリオとお散歩中の様子。

私の自宅周辺の環境は、よくある建て込んだ住宅街。近くには交通量の多い道路、学校、幼稚園、スーパー、商店、少し歩くと田園地帯や河川などがあります。自転車や子供やお年寄り、アークしか知らないウォンちゃんには初めてのものばかりです。でも、家庭犬になったらどれも当たり前にあるもの。ウォンちゃん、アークは特殊な環境なんだよ。一般的な人間社会を見に行こうよ。


ウォンバット4

散歩はパニックになるんじゃないかと心配していましたが、意外にも、アークで見られる「ちょっと不安…」そうな時とさほど変わらず、「怖いけど興味はある」といった様子。認識しているのにパニックになったり特別避けることもなく、ちょっと怯えながらもお散歩を楽しめていました。


ウォンバット6

交通量の多い道路でも震えてはいるけど、大きなトラックが通っても過剰な反応もパニックになることもなく、こちらの言う事は耳に届いているし、毎日通るうちに少しずつ慣れていきました。


ウォンバット17

アークでは他の犬と仲良くするのが上手な子で、うちの子達とも同じマットやケージに入って寝ています。先住犬のいるお宅にもぴったりだと思います。他の子につられてアクションを起こす傾向が見られたので、むしろ先住犬のいる家庭の方がいいのかも。もちろん1頭でも飼い主さん次第で楽しく暮らせるでしょう。

怖がりな子は環境の変化に敏感でご飯を食べなくなったりしますが、ウォンちゃんはうちに来た初日からご飯もペロリ。来客があった際はしばらく食べない日もありましたが、また食欲は戻りました。


ウォンバット1

小型犬サイズだし、攻撃性も全くないウォンちゃん。とても飼いやすい子なのに、怖がりなのが気がかりでした。ところが、ホームステイさせてみたら、その怖がり度が意外と軽症。これならどこででも暮らしていけそうです。

排泄は、室内では我慢していて散歩の時に済ませますが、ペットシーツでする時もありました。これまた室内飼育向きな一面を発見です。車酔いも全くせず、これまた驚きな一面でした。ウォンちゃん、いい感じ~♪

2週間、我家に滞在していましたが、室内ではあまり動き回りませんでした。ほとんど寝床で固まっていました。でも、知ってるよ、ウォンちゃん。夜な夜なリビング中を探検していたこと。
きっと、もうすこししたら、うちの中でもはしゃぎまわったりできるようになっただろうし、このまま里親さんが見つかるまでうちで預かって、もっといろんな経験をさせたかったけど、志半ばにして、アークへ戻ってもらわなければならなくなりました。その訳とは・・・?
また後日、報告させていただきます。





 ≫≫≫お知らせ≪≪≪

◆テッタくんに里親さんがみつかりました!

◆うどん君が安楽死になりました。詳細はうどん君と抱っこに追記しました。








| | 22:31 | comments:8 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT

うどん君、このブログで見て以来 何かウチのカルアリと似たところがあるので、ずっと気になっていました。
ある日急に里親募集中の欄から消えて、里親決定の欄には載っていないので、てっきりトライアル中だと思っていました。 里親決定はまだかなあ、と 毎日毎日 里親決定コーナーを楽しみにして見ていたので、今日安楽死の報告を見て、とてもショックを受けています。
安楽死を選択せざるを得ない事情は、頭では良く理解しているつもりなのに、気持ちがついていきません。
毎日お世話されているスタッフの方は どれほど辛いことか。 お辛い中、きちんと報告して下さって 本当にありがとうございます。
でも、うどん君、最後はひとりで苦しみながらでなく、人に抱かれたままだったんだよね。 初めは抱っこが嫌いだったけれど、最後は抱っこで本当によかったよね。
 他の子達に 早く新しい家庭ができますように、との思いが いっそう強くなりました。 お迎えを待っている子達がたくさんいる、という事を、周りの人に もっともっと伝えていきたいと思います。

| かるちゃん | 2008/02/06 10:52 | URL | ≫ EDIT

正直、もう少しウォンのリハビリをしたかったなあ。
環境に慣れてきていい感じになってきてたし、今から怖いものを克服しようと思っていたから。

ウォンを預かった感想ですが、
アークで会った時との印象とは全く違っていました。(もっと怖がりだと思っていました)
アークさんの環境がやはり特異?特殊?なんでしょうねえ。
怖がりの程度はごく軽症で普通に接して問題ないレベルです。
他の犬に対してはな~んの問題もありません。
トイレは中でも外でもできます。(優秀です)
散歩の時の引っ張りはありません。(散歩は大好きです。)
攻撃性は全くありません。
ブラッシングは大好きでした。
生肉よりドライのドッグフードの方が好みのようです。
常にもの静かで非常に飼いやすいと思います。
吠えたところは一度も見ることがありませんでした。

良き里親様が見つかるよう心から祈っています。

| レガの父ちゃん | 2008/02/06 17:19 | URL | ≫ EDIT

感心しました

ウォンバットがアークに戻ってきて、変化を感じました!
散歩中の犬が犬舎前を通っても吠えに行かないし、犬舎に入って彼女が近づいて来た時も、以前と違うオーラを感じました。とても、自信があって、やわらかい力を感じたので、社会見学はとても素晴らしい経験だったと思います。
よかったですね(^▽^)
これからも、応援しています。

| あんちょこママ | 2008/02/07 14:22 | URL | ≫ EDIT

あんちょこママさん、初めまして。
ウォンちゃんにそんなに変化がありましたか。
良かったです。
我が家では毎日大型犬たちと一緒に長い散歩に出ます。
ウォンの心や身体に鬱積していたものが消えたのでしょう。
あと、メリハリのある生活の効果でしょう。
散歩中は刺激が非常に強いですが、飼い主がリーダーシップをとって穏やかで毅然としてウォンが怖がっても動じないよう心がけていました。
散歩から帰ると美味しいご飯を食べてゆっくりのんびりしています。
預かった当初、散歩時に自分から怖がる対象を必死で探してキョロキョロしていましたが、これに動じないでリードで軽く合図を送り正気に戻らせ飼い主に注目するようにしていました。
2週間でかなりいい感じになってきていましたが、犬は元の環境に戻ると元の状態に戻る性質がありますので、ウォンのいい状態を維持して里親さんにバトンタッチしたかったわけです。そうすることでずっと穏やかな生活が保障されたことかと思います。
ウォンが元に戻らないうちに里親さんが見つかると良いのですが。

| レガの父ちゃん | 2008/02/08 11:32 | URL | ≫ EDIT

ウォンちゃんの歩く姿やお顔の写真を見ると、とても堂々としていて、怖がりさんには見えません。良いホームスティをしていただくことで、ワンちゃんもこんなに変われるものなのですね。びっくりしました。ウォンちゃんに良い里親さんが見つかりますように。
テッタくんのこと、とても心配していたのですが、先日振込みのことでメールしたときお聞きしたら「里親さんが決まるかもしれません。」とお返事いただき、嬉し涙でした。テッタくん、おめでとう!里親さんがブログ作ってくださったら、是非テッタ君の成長を見てみたいです。
うどんちゃんのこと読みました。スタッフの皆様のお辛い気持ちよくわかります。おつかれさまでした。うどんちゃん、安らかに眠ってください。
ドッグフード注文してたのが品切れで遅くなりました。すみません。きょう明日にでも届くと思います。少しですがお役に立てれば嬉しいです。

| nekoma-ma | 2008/02/08 13:00 | URL | ≫ EDIT

即レスありがとうございますm(__)m

オハツです(^_^)レガの父ちゃんさん、素早いコメントありがとうです。 今日のウォンバットは以前のウォンバットに戻りつつある行動をしてました(汗)やはりルームメイトの影響は強いし、習慣や環境に染まるのは色んなケースで善し悪しありますね。 せっかくの社会見学で習得したことが無駄になるというより、消えてなくなりつつある今が非常に残念です。

| あんちょこママ | 2008/02/09 22:43 | URL | ≫ EDIT

あんちょこママさん、やはりそうでしたか。
一日も早く里親さんが見つかることを祈ってます。
ウォンもそうなんですが、必要なのは毅然とした強いリーダーなんですね。
アークにはリーダーがいないので不安定さが助長されちゃいますし、支配的な犬は支配性が増す可能性があります。
一人の人間がずっと1頭を見てあげられないし、それはしょがいことですけど。
だからみんな一日も早く良き里親さんのところにリホームすることを切に願うわけです。
怖がりも攻撃性も支配性もすべて原因は同じ。
犬の性格によってどのような性質が出るかだけの問題です。
原因はリーダーの不在と運動不足です。
犬に変われと言っても無理です。
生活環境や人間側の接し方を変えれば犬は変わるんですよねえ。
それが犬の素晴らしいところでもあり怖いところでもあります。

| レガの父ちゃん | 2008/02/10 11:04 | URL | ≫ EDIT

おうどん…

アークに居たとき、うどんの事を“おうどん”て読んでた。それは私なりの愛情の表現で、名前を呼びながら触れ合っているといつの間にかうどんから“おうどん”になってた(笑)おうどんは毛がやわらかくて触ってて凄く気持ちよかった。頭撫でると嬉しそうな何とも言えない顔をするからこっちまで嬉しくて幸せな気持ちになった。里親さんが見つからずアークで最後を迎えてしまったけれど、スタッフのみんながみんななりの愛情でおうどんを幸せにしてあげれたと思ってます。お疲れ様でした。おうどんに、ごめんねとありがとうを…

| J | 2008/02/10 23:12 | URL | ≫ EDIT















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