2008.01.05 Sat
うどん君と抱っこ

人に撫でてもらったり、触ってもらったりするのが大好きで、自分からすりすりと体を引っ付けてくるうどん君。でも、抱っこは苦手。抱っこしようとすると、歯を当てて抵抗します。何かに怯えるような、警戒する様子を見せます。

抱っこができるスタッフもいます。でも、私はできませんでした。私、抱き方が下手なのかな?そうだとしても、里親さんが抱っこが上手とは限りません。抱っこが上手な人で、歯を当ててきても怖くない人でないとうどん君の里親になれないのでは、うどん君のチャンスが減ってしまいます。

なんとか抱っこに慣れさせたいと思っていました。うどん君のお世話を担当する度、チャンスがあれば抱っこに挑戦しました。少しずつ、少しずつ、反応を見ながら慣れさせました。

そして、遂に成功!!
驚いたことに、抱っこされたうどん君は緊張して強張ったりすることなく、体の力を抜いてとても従順でした。ずぅーと抱っこしたままでも、歩き回っても、暴れることはありませんでした。とても嬉しかったです。

きっと、本当はスキンシップと同じく抱っこも好きだったのではないでしょうか。でも、抱っこで何か怖い思いをしたのでしょう。それで苦手になってしまったような気がします。
嬉しくて、下ろしたくなくて、いつまでも抱っこしていたら、翌日、腕が筋肉痛でした・・・。

それからは何度も抱っこをしています。嫌がるときもあります。でも、里親さんの元へ行っても抱っこは必要になって来ます。動物病院へ行ったとき、介護が必要になったとき、もし里親さんのお住まいがマンションだったらエレベーターや廊下で抱っこしなきゃいけないかも。

保護当初、7~8才くらいかと推測されていたうどん君。もしかしたら10才を超えてるような感じもします。真実はうどん君に聞いてもわかりません。もう若くないので、能勢の厳しい寒さが堪えますが、暖房のある部屋は、老犬や体調不良の子などでいっぱい。老犬と言えど、まだまだ元気なうどん君は、屋外犬舎暮らしです。防寒着を着せ、小屋にホットカーペットを敷いてなんとかがんばってもらっています。1日も早く里親さんを見つけ、暖かいおうちの中で過ごさせてあげたいです。
そのうち、自分から抱っこをせがんだり、お膝に乗るようになったりして。
その時は、私じゃなくて、里親さんの腕やお膝だといいね。
この「うどん君と抱っこ」の記事をアップ後、ほどなくして、嘔吐を繰り返したり落ち着きがなくなるなど、体調を崩したうどん君。暖房のある部屋に移り、元気を取り戻していたのですが、25日の夜、いつもなら寝ているのに、ぼーっと起きていて、ポテッ…と倒れたり、視線が宙を舞い、目が見えていないような、何もないのに何かを目で追ったり、そわそわと歩き回ったり興奮したりするなど、錯乱状態になっていました。その日の夕方まで全くいつも通りの様子で、元気に散歩をしてごはんを食べていたのに。
最初に調子を崩した時に診察や検査をしていて、腎不全の初期であることがわかっていましたが、今回はそれとは関係なさそうな症状です。脳か神経系のどこかになんらかの問題があるように見えました。翌日、病院に行くことになったものの、症状からして、アークでできる治療がほとんどないことは素人の私でも想像がつきました。しかも、老犬のうどん君の体力的な負担を考えれば、尚のこと。その夜は覚悟を決めつつも、後ろ髪を引かれながら帰路につきました。
翌朝、昨夜よりは正気に戻っていましたが、嘔吐をしたり、フラフラとおぼつかない様子でした。病院に行く時間が迫りつつある中、私は時間に追われ焦りながら犬たちや猫たちの世話に当たっていました。本当は病院に付き添いたかったけど、その時の担当のスタッフに任せます。私には私の果たさなければいけない責任があります。
出発時間の10分前、やっとうどん君の元へ駆けつけることができました。
外は寒いよ。うどん君、服着て。
いつになく、素直にお膝に乗って、大人しく抱き上げられるうどん君。しんどかったのかな、あまりわかっていないのかな、それともすべてわかっていたのかな…。
病院から帰ってきたうどん君はもう目をあけることはありませんでした。
もし、家庭犬だったら、付っきりで手厚く看病をすることができ、最期を看取ることができたでしょう。獣医さんの方針によっても進む道は違ってくるでしょうが、飼い主さんの意向によっては、さらなる精密検査をしたり、なんらかの対処療法をとるなどできるでしょう。しかし、アークのようにたくさんの動物を世話しなければいけない所では、その子一頭だけに付っきりにはなれません。かけられるお金も時間も限られています。見ていない間に苦しんで孤独な最期を迎えることにならないよう、また、二次的な事故に繋がらないようにも配慮しなければならず、一般家庭の子より早めの決断を迫られます。更なる検査や対処療法をすることは、うどん君に負担をかけるだけになると私たちは判断しました。ひどいとか、間違っていると思う人もいるでしょう。辛いけど、アークではそれが苦渋の選択なのです。だから、引き取った以上、里親さんへ出したいのです。安楽死について、答えはひとつではないことを、アークの実状を、拙い文章ながら伝えたいのです。
ご報告がこんなに遅くなってしまったこと、お許しください。
なかなか文章にできなかった心情、どうか、お察しください。
| 犬 | 22:21 | comments:7 | trackbacks(-) | TOP↑
昨年9月につばさを引き取りに言った時
うどん君がいたので
子供たちとうどん君可愛いね、、、
と話をしていたので
覚えていました。
最後までご苦労様でした。
うどん君は幸せたったと思います。
安楽死は賛否ありますが、
飼い主にとっては、そのこに対しての最後の礼儀だと思っております。
前にいた子のときも、獣医さんがら大型犬は食べれなくなったら考えてください。
といわれ家族で色々な話し合いをしまし。
幸か不幸か食べれなくなり次の日に逝ってしまったので
安楽死をすることも無かったのですが
やはり辛いですが頑張ってくださって
他人事ながら感謝しております。
これからも頑張ってください。
私も出来ることから、
頑張ります。
ひとまず、つばさ君は元気でみんなに愛されています。
一番癒されているのが私かもわかりません。
近いうちにドックフード送ります。
つばさママ
| つばさママ | 2008/02/06 12:30 | URL | ≫ EDIT