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フォスターさん通信【白子犬のジヨン】


アークニュースでご覧の通り、長崎の保健所からやってきた怖がり白子犬5姉妹。1匹は早々にリホームし、3匹はただ今フォスター(一時預かり)さんの元で、それぞれお勉強中です。

第一回目ハラちゃんに続き、お次はピンク鼻の『ジヨン』さんをご紹介します。
保護当初、ハラの次に怖がりだったジヨンが暮らすのは、以前ARK犬を貰ってくださったお家。その子が亡くなって以来、他の団体の一時預かりを続けておられる、フォスターのベテランさんです。
今も預かり中のワンコが2匹(コータくんと、ミュウちゃん)暮らしていますが、子犬はあまり好きではない様子。。
犬さえそばに居ればハッピーなジヨンは、どんな暮らしぶりでしょうか??


★1日目:
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ウチの預り犬たちの姿を見るとせっかくシッポを振ってくれるのに、2頭ともジヨンちゃんに近づくことや見ることすらしないで避けてばかりいるので、フレンドリーな犬にくっついて真似していたら、人馴れも早いでしょうね。
夕方スリングに入れて、大人犬たちと一緒に公園に散歩。
公園で下ろすと、フレンドリーなペキニーズやシュナウザー達に会って、別犬のように明るく、普通に子犬らしくじゃれて大喜びしていました。
オシッコもウンチも、草の上でしました。
ただ、後肢の筋肉が弱いのか、長続きせず、短時間でへたってしまいます。

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散歩の後はリビングで、扉を外して出入り自由のサークルに入れました。
ダイニングキッチンでみんなが食事をする様子や、大人犬たちが甘えたり、ご飯をもらうのをすべて見れる場所なので、2頭が並んでオスワリをしたりしてオヤツをもらう時、少し欲しそうな表情が見えたので、ジヨンちゃんの目の前で並んで順番におやつを与え、「はいコータ、はいミュウ、はいジヨンちゃん」という感じにしておやつをあげました。
以後、サークル前に全員集合しての、順々のオヤツタイムが少しだけ楽しみ・・・かも。


★5日目:
3日目から、水はよく飲むのにカリカリフードを食べなくて苦戦していましたが、今朝近くの病院に連れて行き、念のため診てもらいました。ちょっと皮膚がアレルギーっぽい程度であとは格段問題はないようですが、ここ数日の栄養状態が良くないことを考えて一応点滴だけして、これで試してみては?とw/d缶を出して下さいました。

車に乗ると 緊張して相変わらずヨダレがダラダラと・・・。
でも家に着くと、車の駐車を察知してぎゃんぎゃん騒ぐおとな犬たちの声を聞いて、「わ~い。おうちだ~!」って感じで急に元気になり、2階玄関までの階段を一気にかけ上り、出迎えのおとな犬達の間をくぐって玄関に。

玄関を入ってすぐの所に、コータがくつろぐお気に入りの布団があるのですが、ジヨンちゃんは外から帰るといつも嬉しそうにその布団に直行。そこでゴロンとしながら、おとな犬たちに前足をちょいちょいしたりして、かまって~、という仕草をします。
迷惑そうなコータ君にはお構いなしで、今日もコータ君の布団に直行のジヨンちゃんです。
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最初2・3日はサークルにこもっていたジヨンちゃんですが、今では、一番奥の娘の部屋の隅・リビングのサークル・ミュウちゃんお気に入りのソファの下・座椅子と壁の間・そしてこのコータ君のくつろぎ場所~これらを自由に行き来しています。
ただし、移動はいつも忍者のように、ささ~っと走っては、隠れて・・という感じです。

今日は早速w/d缶を食器に入れて、「さあ、ごはんだよ~」と集合かけると、ジヨンちゃんも含めてさっと全員集合。ジヨンも、ガツガツ、ムシャムシャすごい勢いで1缶の半分ほど食べました。嬉しかったです。
明日からはカリカリフードに混ぜながら与えてみます。


★6日目:
ジヨンちゃん、可愛らしさ炸裂です。

昨日病院でもらってきたw/d缶を平らげてからは、フードに少しw/d缶を混ぜたり、預りの大人犬たち用の野菜と鹿肉などを炊いたものの煮汁を混ぜたりしたら、フード完食が続いています。

昨日今日は、ほとんどの時間、ミュウちゃんのソファの下に滞在しています(一応 隠れてる・・・。)。
ここはリビングの様子が見えるだけでなく、隣接するダイニングキッチンの物音(冷蔵庫の開閉・ムシャムシャと食べる音など)も聞こえるからです。
おとな犬たちが撫でてもらっていたら、ジヨンちゃんもソファの下からシッポを振って走って出てきて、一緒に仲間に入ってきます。
冷蔵庫から無塩煮干しを出すバリバリという袋の音が聞こえたら、「わ~い」って、嬉しそうに飛び出してきます。
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ご飯は、あえてリビングの一角で 3頭一緒に(順番待って)食べさせています。
今では、「ごはんだよ~」と呼ばなくても、台所で用意をしているのをおとな犬たちが待っている気配で、ジヨンちゃんもキッチンにやってきて ぴょこぴょこ飛び跳ねながら 一緒に待っています。
最初はなんて食の細い子だろうと思っていましたが、実はジヨンちゃんは、かなりの食いしんぼさんなのでした!
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ミュウちゃんのソファ下の隠れ場所にいるようになってから、おとな犬の真似なんでしょうが、人が帰ってきた時なども、シッポ振って一緒に出迎えてくれるようになりましたよ。


★10日目:
物音にびっくりしたりして隠れたい時はソファ下のマイルームだけど、ソファの上で休む時間が増えました。
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ジヨンの運動能力とお転婆ぶりに、もうヘロヘロです。
朝の散歩の後、空き地での恒例の大運動会。
ロングリードのおとな犬に負けないスピードで走るジヨンに、ジヨンのリードを持つ娘は必死に大股で走るけど、ついていけない・・・。
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そして夜、ソファでくつろぐ3人(?)。
この数時間後、夫が単身赴任先から帰ってくると、またソファ下のマイルームでの引きこもり生活に逆戻り。
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いつもは公園までスリングで移動していますが、今日は車が少ない夜の時間に道路を歩いてみました。
自転車や人が通った時にちょっと怖がりますが、近づく前から先に「大丈夫だよ~、コータも一緒だよ~、ジヨンは強いね~」などと声をかけ続けていると、怖がり方が、随分と減るように感じました(しっぽ下げて速足前進になる程度)。少しは人の言葉に耳を傾けるゆとりが出たのかもしれません。

もうひとつ面白いのは・・・、
これは初めの頃からなんですが、私や娘が白っぽいズボンをはいていると、ズボンを噛んだりしてじゃれてくるんですよ。
姉妹犬も、ウチの預り犬も白とベージュだし、白っぽいズボンもその風景に同化しているかのごとく、安心感があったのでしょうか。
初日の公園散歩で出会って、嬉しくてピョンピョン飛んでじゃれていたのも白いペキニーズでした。
白っぽいいズボンだと、家では軽い追いかけごっこだってできるんですよ。


★11日目:
嬉しい出来事がありました。
コータは、夫が歩いたり玄関に人の気配がした時など、突然にとても激しく吠えます。
そんな時ジヨンはびっくりして、何をしている時でもあわててソファ下に逃げ隠れますが、今日もコータと激しくじゃれ合っていた時、コータがいきなり玄関に向かって走りながら「ワ・ワ・ワ・ワンワンワン・・」と吠えた時、いったんソファ下に逃げ隠れてから、すぐに私の方に向かって走ってきたんです。
「大丈夫だよ、こわかったね~」と声をかけて 頭や体を撫でてあげました。

そしてもうひとつ・・・
パソコンルームにおとな犬達のベッドや座布団もあって、私のパソコン中は、おとな犬たちもパソコンルームで爆睡・・・今日はリビングのソファで寝ていたジヨンが、トコトコと初めてここにやってきて、みんなのそば(私の足元)で寝たのです。寂しかったんでしょうね。
今も、私の足元で寝ています。
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★13日目:
昨日からジヨンのご飯の時だけ「ハウス!」でサークルに入り、「おすわり」だけさせてから ご飯をあげるようにしています。
ご飯の用意をする間は、他の犬達と一緒に ワクワクしながらキッチンで待っていますが、 「ハウス」も「おすわり」もバッチリです。

だいぶ前から、お散歩中にニオイを嗅ぎながら歩くゆとりはできてきました。
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★14日目:
毎晩近くの公園で犬達の集会が行われるんですが、昨夜はジヨンも参加してきました。
犬の数以上に飼い主さんの数が多いので、ジヨンは怖がって逃げようとばかりしていましたが、20代の若いおにいちゃんに長時間ずっと抱っこされ、触られまくって、初めは固まっていたものの、地面に下ろされた後も、地面に腰を下ろしたお兄ちゃんの膝の中に落ち着いていましたよ。
私達以外で、特に男の人に触られてもイヤじゃないという経験をしましたので、また夜の集会に参加しましょう。

車で10分ほどのお宅へジヨンも一緒にお邪魔し、フレンドリーな若い犬達が迎えてくれたのに、予想通りじっとかたまっていましたが、私の顔をちらちら見てくれるのが、頼られている感じがしました。
そして、家に着くと、まあ、明るい表情で、元気、元気、飛び跳ねる・・・。
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家でコータとプロレスする激しさは日増しに過激になってきます。
極め付けは、ソファに飛び乗る~ソファの背を蹴る~上からコータに飛びかかる~ターンして走ってまたソファに飛び乗る・・・・これの連続です。これを猛スピードで繰り返す・・・。
子犬とは思えない運動能力です。
さすがに今日は終わった後、ソファで休憩中の表情が放心状態です。
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あとは、おやつを催促したり・・・あちこちどこでも一応かじってみたり・・・犬のおもちゃ箱からヒズメやボールを運んで収集したり・・・そんな感じで普通に子犬っぽく暮らしています。

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どうでしょう、この変貌ぶり!!
アークに居たときのジヨンは、お散歩でも殆ど歩けず、抱っこでお散歩していました。
フォスターさん宅に行ってすぐは「後肢の筋肉が弱い」と思われていたのが、今や「子犬とは思えない運動能力」とまで言わしめるジヨンさん。
2週間でここまで成長できたのも、フォスターさんの頑張りと、先住の2匹のおかげです。本当にありがとうございます!!
人とのコミュニケーションの糸口はほかの犬を介してですが、少しずつ人への接し方を学んでいるのがよく分かります。これからもジヨンの伸び代が楽しみです!

ピンクのお鼻が愛らしい、小動物のようなジヨンに興味のある方は、ARK事務局までご連絡くださいね。


そのとき姉妹のスンヨンは、、、
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神戸の里親会に参加しておりました!
おとなの犬たちに怒られても、楽しそうに過ごしていました。
食いしん坊のスンヨンとは、おやつですぐに仲良くなれます♪



6月30日は田園調布・Deco's Dog Cafeさんにて里親会☆
http://www.arkbark.net/?q=ja/node/4835

コーギーのマルクル、一時預かりさん大募集中です。
http://www.arkbark.net/?q=ja/node/4860





2013年9月3日追記>>

怖がりのジヨン、一時預かりさんのお宅の家族にしていただけることになりました!
これまで社会化のために、頑張って心を鬼にして嫌なこともしてくださっていたのですが、これからはジヨンのペースで甘々で過ごさせていただけるそうです。
お散歩で顔見知りの犬の飼い主さんには自分から寄って行くこともできるようになったりと、今のおうちがすっかり自分のおうちと思い込んでいるジヨンにとって、一番幸せなリホームとなりました。

応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
里親になってくださったご家族の皆様、これからもジヨンをどうぞよろしくお願いいたします!

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