2010.10.08 Fri
工場の番犬だったアトラス

7年間、工場の番犬として暮らしてきた秋田犬がいました。
番犬とはいえ、従業員達には可愛がってもらっていたそうです。
しかし、工場が閉鎖されることが決まっても、誰一人、彼を引き取る人はいませんでした。
それが、アトラスがアークへやってきた経緯です。

大きくて強面の見た目とは裏腹に、気さくで人懐こいアトラス。
おもちゃで遊ぶのも大好きで、お気に入りのおもちゃは小屋の奥で独り占め。
「えへ。」
お散歩だって大好き。
時間がなくて短いコースで帰ろうとすると「イヤッ!」と言ってスタッフを困らせています。
それでいて自分の気が乗らない時は、こちらが長いお散歩に誘っても拒否ってみたり。。。
それも普段の寂しさや人恋しさの裏返しかも。

もうすっかりシニア期ですが、後肢の関節が弱っている他は、特に健康上の問題はなく、まだまだ元気いっぱいです。
突然のシェルター暮らしを強いられながら、この年齢で適応し、人見知りもしないで誰にでもフレンドリー。
7年間、“工場の番犬”として生きてきて、今ここに、“アークの犬”として暮らすアトラス。
誰の家族にもなれないまま、アークでその一生を終えるのは、あまりにも切ないです。

あなただったら・・・
孤独でも、完全看護の病院で1日でも長く生きたいですか?
私なら、少しの不自由があっても、愛する人のそばで暮らしたいな。

動物達は自分で自分の道を選べません。
だけど、求めているものはただひとつ。
犬は今を生きる生き物だから、今そばに居てくれる人に最高の感謝の気持ちを示してくれます。
大切なのは、一緒に過ごした時間の長さではなく、その中身ではないでしょうか。
「子犬から飼わないと懐かない、躾ができない」と思っている人達に、上手に伝えていけるといいんだけど。
2011年1月5日(水)追記
アトラスがリホームしました☆
やっと、自分だけの家族ができました!
★ハロウィン・バーベキューパーティに参加しませんか?
日程:10月31日(日) 14~17時
場所:兵庫県篠山市アーク新施設建設予定地
http://www.arkbark.net/?q=ja/node/2446
★フィールドノート里親会
日時:2010年10月17日(日) 11:00~16:00
場所:奈良市 FIELD NOTE(フィールドノート)
http://field-note.main.jp/
| 犬 | 18:18 | comments:11 | trackbacks(-) | TOP↑
本当にそうですね。
この前も書きましたが、私も犬と過ごした時間は7年間という本当に短い時間でした。
でも、彼が教えてくれたものはかけがえのないものです。
きっと、犬たちは10数年で自分が伝えることのできることを精一杯伝えようとしてくれているんだと思います。
最初は、子犬からじゃないとしつけはしにくいのではないかと思う部分もあったのですが、ブログをみたり、実際行って見たりすると、その考えは違うなと思いました。
アトラスが伝えたいことが伝えられる家族が見つかりますように…
| 犬大好き | 2010/10/08 19:28 | URL | ≫ EDIT