2010.09.09 Thu
スノーホワイトと5匹の子犬

スノーホワイトがアークにやって来たのは1年前のこと。
連れて来た人達が言うには、子犬5匹と一緒に家の前に捨てられていたのだとか。
古ぼけて硬くなった赤い革の首輪に錆びた鎖をつけ、伸びた爪からはずっと繋がれたままであったろうことが伺えました。
その時のスノーちゃんは、重度の貧血と大量の腹水が溜まっており、フィラリアは重度の陽性でした。
抜いてもすぐに溜まる腹水と、なかなか回復しない貧血で長引く治療。
ガリガリにやつれたその身体は、自分の健康と引き換えに5匹の子犬を育て上げた証でした。

子犬達が手元を離れてからは、他の犬と仲良くできない子だと思われていたため、ずっと1頭で暮らしていました。
スノーちゃんの犬舎はアークの入り口にあるので、いろんな人が前を通ったり覗き込んだりします。
知らない男の人が怖いスノーちゃんは日々落ち着かなくて、ストレスを抱えていました。

つい最近、ひとりのスタッフの発案で、オフィスで暮らせないか試してみることになりました。
犬付き合いが嫌いだと思われていたスノーちゃんでしたが、まんざらでもないようで、毎日一緒にお散歩に行ったり、オフィスで過ごしてみたりするうち、難しいタイプの子とでも上手に付き合えることがわかりました。
最初の頃は、病気の影響もあっただろうし、子育て中のママだったからナーバスだったり、防衛本能が働いていたのかもしれません。

オフィスの中でも一番良い場所を陣取って、今やすっかり“カウチポテト犬”です。

保護当初は10才くらいかと思われていましたが、どうやらもっと若いかも・・・。
この漆黒の瞳の輝きはシニア期の犬とは思えません。
病気やストレスを抱えている時って、犬でも老け込むのかな?
穏やかで大人しくて控えめで、それでいて、芯の強い女性、スノーちゃん。
オフィス暮らしも悪くないかもしれないけど、あなたにも、あなただけの家族ができてほしいな。
★大阪アーク里親会 in 神戸
日時:2010年9月18日(土) 12:00~16:00
場所:GREEN DOG SQUARE(グリーンドッグスクエア)
| 犬 | 19:02 | comments:4 | trackbacks(-) | TOP↑
苦労したな、スノーホワイト。幸せになって欲しいよ。
| HS | 2010/09/14 00:48 | URL | ≫ EDIT