2009.11.02 Mon
ウォンちゃん事件
前回のフィールドノート里親会にて、ジンクの里親さんご家族とフィールドノートを後にしたウォンバット。
みなさまのお察しの通り、トライアルしていました。数日後に里親さんから届いたメールでは、“怖がりさん”なりに新しい環境に馴染み始めて順調な様子が伺え、このブログでもいいご報告ができそうでした。
そんな矢先です。事件が起こってしまったのは。
ウォンちゃんが散歩中に逃げてしまったのです。
たくさんの方々にご協力を戴いての必死の捜索も空しく、行方がわからぬまま日々は過ぎていきました。
5日目の夕方、すっかり日も落ち、諦めて撤収に掛かっていたその時です。
無事身柄を確保!
軽いパニック状態ではありましたが、ケガもなく元気でした。
トライアル中だったため、ウォンちゃんの今後の処遇について話し合いの場を持ちました。
里親さんご家族は、怖がりのウォンちゃんが慣れてきていたことから気が緩んでいて、逃がしてしまったことを真摯に受け止め、非常に反省しておられました。
でも、一番の大きな原因は、トライアルに入る前の私からの説明不足であったと思います。怖がりな犬の扱いについて、具体的な説明が足りませんでした。怖がって固まっている子が少しでも懐いてくれば、こんなに嬉しいことはありません。気が緩むのは当たり前のことなのです。実際、逃がしてしまった際の状況には、里親さんに過失はなかったというのが私の考えです。命を預かる者として、アークの職員として、私がしっかりしていなかったばかりに、ウォンちゃんには不安で辛い5日間を体験させていまいました。ご近所の皆さんや関係した多くの皆様には、多大なるご迷惑をお掛けすることになってしまいました。
今回、ウォンちゃんは無事に見つかりましたが、それは本当に偶然に無事だっただけです。悲しい報告となっていた可能性は低くはありませんでした。実際、たくさんの動物を扱っているアークでは、ハッピーエンドばかりではありません。
話し合いの結果、ウォンちゃんはジンクの(年上の)妹として、正式に家族となることが決まりました。
ジンクのお宅で、無事に帰宅できたウォンちゃんを眺めていて、「かわいい・・・。アークで見るより女の子の顔しててかわいいな・・・」って気持ちになりました。そしたら、一緒にいた別のスタッフも同じようなことを思っていたそうです。仔犬の時にアークに保護し、4年間ずっとチャンスに恵まれず、やっと、やっと、この日が訪れました。
こんなことがあったのに、里親になることを断らないでくれたご家族には本当に感謝しています。

↓↓↓その後のウォンちゃん、里親さんからのお便りの抜粋です。↓↓↓
今朝は、自分のフードをちゃんと食べた後、ジンクといっしょになって、「そのパンもちょうだい!」とテーブルのまわりを何度も歩いてました!!
びっくりしました。
みなさんに心配をおかけしておいて何ですが、少したくましくなって帰ってきた感じです。
「食べる事は大切だ」と思ったのかなぁ とみんなで笑っています。
散歩をしていても、前ほど、いろいろな音にビクビクしなくなりました。
(良く食べるので、ウンチは朝夕2回、しっかりとします)
ただ、散歩が終わると、雑木林へ帰ろうとします。(明らかに帰る場所を勘違いしています…)
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
(事件の前はずっと部屋の隅に固まっていて、食も細かったのに・・・)
「怖がり」、「警戒心が強い」、「人見知り」、「神経質」、「環境の変化に弱い」、「経験不足」。
そうした動物と暮らすのは、そうでない子と暮らすより、大変な面もあります。
でも、そうした子と暮らす人にしか得られない特別な幸福感があります。
どんな子達も幸せになってほしい。
暖かいおうちの中で、愛に包まれる暮らしをさせてあげたいです。
人間の勝手な都合に振り回されている動物達が、一頭でも多くの子達が、救われますように。
★同じくフィールドノートの里親会に参加していたキーパーやズロティにも素敵なご家族が見つかり幸せになりました!
みなさまのお察しの通り、トライアルしていました。数日後に里親さんから届いたメールでは、“怖がりさん”なりに新しい環境に馴染み始めて順調な様子が伺え、このブログでもいいご報告ができそうでした。
そんな矢先です。事件が起こってしまったのは。
ウォンちゃんが散歩中に逃げてしまったのです。
たくさんの方々にご協力を戴いての必死の捜索も空しく、行方がわからぬまま日々は過ぎていきました。
5日目の夕方、すっかり日も落ち、諦めて撤収に掛かっていたその時です。
無事身柄を確保!
軽いパニック状態ではありましたが、ケガもなく元気でした。
トライアル中だったため、ウォンちゃんの今後の処遇について話し合いの場を持ちました。
里親さんご家族は、怖がりのウォンちゃんが慣れてきていたことから気が緩んでいて、逃がしてしまったことを真摯に受け止め、非常に反省しておられました。
でも、一番の大きな原因は、トライアルに入る前の私からの説明不足であったと思います。怖がりな犬の扱いについて、具体的な説明が足りませんでした。怖がって固まっている子が少しでも懐いてくれば、こんなに嬉しいことはありません。気が緩むのは当たり前のことなのです。実際、逃がしてしまった際の状況には、里親さんに過失はなかったというのが私の考えです。命を預かる者として、アークの職員として、私がしっかりしていなかったばかりに、ウォンちゃんには不安で辛い5日間を体験させていまいました。ご近所の皆さんや関係した多くの皆様には、多大なるご迷惑をお掛けすることになってしまいました。
今回、ウォンちゃんは無事に見つかりましたが、それは本当に偶然に無事だっただけです。悲しい報告となっていた可能性は低くはありませんでした。実際、たくさんの動物を扱っているアークでは、ハッピーエンドばかりではありません。
話し合いの結果、ウォンちゃんはジンクの(年上の)妹として、正式に家族となることが決まりました。
ジンクのお宅で、無事に帰宅できたウォンちゃんを眺めていて、「かわいい・・・。アークで見るより女の子の顔しててかわいいな・・・」って気持ちになりました。そしたら、一緒にいた別のスタッフも同じようなことを思っていたそうです。仔犬の時にアークに保護し、4年間ずっとチャンスに恵まれず、やっと、やっと、この日が訪れました。
こんなことがあったのに、里親になることを断らないでくれたご家族には本当に感謝しています。

↓↓↓その後のウォンちゃん、里親さんからのお便りの抜粋です。↓↓↓
今朝は、自分のフードをちゃんと食べた後、ジンクといっしょになって、「そのパンもちょうだい!」とテーブルのまわりを何度も歩いてました!!
びっくりしました。
みなさんに心配をおかけしておいて何ですが、少したくましくなって帰ってきた感じです。
「食べる事は大切だ」と思ったのかなぁ とみんなで笑っています。
散歩をしていても、前ほど、いろいろな音にビクビクしなくなりました。
(良く食べるので、ウンチは朝夕2回、しっかりとします)
ただ、散歩が終わると、雑木林へ帰ろうとします。(明らかに帰る場所を勘違いしています…)
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
(事件の前はずっと部屋の隅に固まっていて、食も細かったのに・・・)
「怖がり」、「警戒心が強い」、「人見知り」、「神経質」、「環境の変化に弱い」、「経験不足」。
そうした動物と暮らすのは、そうでない子と暮らすより、大変な面もあります。
でも、そうした子と暮らす人にしか得られない特別な幸福感があります。
どんな子達も幸せになってほしい。
暖かいおうちの中で、愛に包まれる暮らしをさせてあげたいです。
人間の勝手な都合に振り回されている動物達が、一頭でも多くの子達が、救われますように。
★同じくフィールドノートの里親会に参加していたキーパーやズロティにも素敵なご家族が見つかり幸せになりました!
| リホーム | 14:06 | comments:2 | trackbacks(-) | TOP↑
ウォンちゃんの記事を読んで、我が家でも同じことがあったのを思い出し、涙ぐみそうになりました。
我が家の〝怖がり〟犬も、家に来て五日目の散歩中におびえた拍子に首輪が抜けて逃げてしまいました。
Arkのスタッフさんも一緒に探していただくこと二日、ポスターを見た近所の方からの連絡で見つけることが出来ました。
(竹林の中にいたようです)
家に来て三年半、怖がりは治りませんが、家の中ではすっかりお姫様ですし、外も人がいないところでは喜んで走り回っています。
出来ないことが最初は多かったので、その分〝成長した!!〟と感じることがたくさんあります。
(最近だと、初対面の人に身体を触らせたときはびっくりしました。)
ウォンちゃんや我が家のワンのような、怖がりワンちゃんが幸せに暮らせる家庭が見つかるよう、応援しています。
| Vitaの母 | 2009/11/02 18:01 | URL | ≫ EDIT