2009.07.06 Mon
抱えきれない引取り依頼
助けを求める音です。

この時期、猫の引き取り依頼が増加します。特に、野良猫や子猫の相談。
「紙袋に入れて捨てられていた子猫を助けて欲しい」
「ケガ、病気で衰弱している野良猫を保護してほしい」
「餌をやっていたら居ついて子猫を産んでしまい、近所から苦情が来た。引き取ってほしい」
飼い猫を不妊手術していなかったばかりに増えすぎて、どうしようもなくなったケースもあります。
みなさん、口を揃えておっしゃること。
「自分では飼えない」

「かわいそう」だからと野良猫に餌を与える。栄養状態が良くなり出産しやすくなる。1匹の雌猫が年に3回出産し1回の出産で3~5匹生まれたとして、一年で10~15匹に増える。それだけの猫の排泄物、臭い。あっという間に問題になる。
「かわいそう」という目先の感情だけで野良猫に餌を与えることは、残酷な行為で、自己満足だと思います。本当に猫のことを考えているとは、私には思えません。
目の前の子猫を保護しても、ハッピーエンドではありません。母猫をなんとかしないと、同じことの繰り返しです。
地域猫(TNR)という活動があります。
問題を深刻化させないために大切なことは、まず不妊手術です。

犬の引き取りの相談の多くは飼い主のいる犬。
「離婚」、「失業」、「引越し」…。
お年寄りとペットの相談も増えました。「親が亡くなった、または介護施設へ入所することになったので、親の飼犬(猫)を引き取ってほしい。自分の住まいはペット不可、またはすでにペットを飼っているから飼えない。」といったケース。

アークだけでは解決できない問題ばかり。保護するスペースは慢性的に不足しており、相談のあった子達のすべてを引き取ることはできません。野良猫問題に関しては、それぞれの地域で取り組んで折り合いをつけていかなければなりません。
だけど、「保健所や愛護センターにだけは連れて行かないで欲しい」とお願いしています。保健所に収容されれば、1日ずつ死の部屋へ近づき、何十頭もごちゃまぜで炭酸ガスによる窒息死が待っています。致死量に達せず死にきれなかった子も、そのまま焼却されます。
力になれない、何にもできない自分に落ち込んでしまいます。
「引取りを断ってしまったあの子達はどうなっただろう…」と、いつまでも気がかりです。
★ 次回、グリーンドック里親会は8月2日(日)
★ 8月22日(日)、宝塚サマーフェスタ2009にて、PR展を行います。テーマは「引越しで捨てられる命・救われる命」 ALIVEさんとコラボです♪
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アークのスタッフの方々は、できる限りのことをしていると思います。 どうか、「力になれない、何もできない、」とあまり落ち込まないで下さい。 悪いのは無責任で残酷な仕打ちをする一部の人たちなのですから。
うちの家の前に、誰かが夜中か早朝に子猫を捨てていく、という事が年に一度くらいあります。先日うちの庭で泣き続けていた子は、捨てられたショックからなのか非常に警戒心が強くて、結局保護できずに数日後にいなくなってしまいました。
今でも気になりますがどうしようもありません。
猫がいるから飼ってくれるだろうと、勝手に人の家に捨てていくのは最低の行為だと思いますが、犯人が分からないので何もできなくて悔しいです。
| ジャスミン | 2009/07/07 15:24 | URL | ≫ EDIT