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タイニー・ティムの条件

オリバーさんがある動物管理センターを訪れたのは、今年の1月、乾いた北風が吹きすさぶ、とても寒い日のことでした。

必死の説得により、センターから犬を引取りることが許されました。(それすら許されていなかったのです) かといって、すべての犬を連れて帰ることはできません。光すら入らない地下室。その床に散らばるのは、清掃の為に撒かれた水にまみれた糞尿と餌。その中から誰かを選び、誰かを見捨てなければなりません。しかも、救出する犬を選ぶのに与えられた時間はわずか5分だったそうです。
(詳しくは、ARKニュースレターNO.69をご覧ください。)
ニュースレターNO.69 PDF Download(2.0MB)


助け出された12頭のうちの1頭、それがタイニー・ティムです。


TinyTim3_1.jpg
タイニー・ティムは大腿骨に変形があり、歩行に支障はないものの、歩き方が不自然で、時々痛みがあるようです。保護時に比べれば、毛艶はずいぶんよくなりましたが、皮膚も弱くて荒れています。下痢が続いて痩せていましたが、消化吸収の良い処方食を食べることによって、最近やっとふっくらしてきました。

もうおじいさんだし、フィラリアも陽性なので、寒くなるまでに里親さんを見つけて暖かいおうちの中で暮らせるようになってほしいと思っていましたが、能勢の厳しい冬はもうそこまできています。


TinyTim2_1.jpg
今までチャンスがなかった訳ではありません。でも、リホームできない障害のひとつに、センターからの“条件”がありました。里親は大阪府在住の方でないと駄目だと言われているのです。


TinyTim6_1.jpg
10才を越えていて、足腰と皮膚とお腹が弱く、フィラリア陽性な彼を家族として向かえることができて、しかも、大阪府在住である方。センターからつけられた条件がなければ、彼のチャンスは大きく広がるかもしれませんが、かなり厳しい状況にあることは否めない事実です。


TinyTim7_1.jpg
だけど、タイニー・ティムは、お散歩を楽しみにしていて、甘えん坊で、人に構ってもらうのが大好きで、ちっちゃくて、潤んだ瞳で精一杯想いを伝えてこようとする、、素直でとても明るいいい子なんです。


TinyTim1_1.jpg
あの日、地獄のようなあの場所で、あと数日後にはガス室で窒息死するはずだった命。
オリバーさんに選ばれ、ARKへと辿り着いた彼の生きる道は、いったいどこへ続いているのでしょうか。





| | 10:06 | comments:3 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT

タイニーティムくん、ジョリーと一緒に助けられた子ですよね?
センターでの様子、何度読んでも胸が痛んで涙が出ます。
たくさんの犬の中からジョリーを選び、命を救ってくれたオリバーさんに心から感謝します。
その反面、犬を選ばなければならなかったオリバーさんや同じ場所にいながら命を失っていったこたちのことを思うととても辛いです。

タイニーティムくんに暖かい家族が見つかることを祈ってます。

| もも | 2008/11/26 14:02 | URL | ≫ EDIT

なぜ各市町村の保健所では奪われる命を救うチャンスを棒に振ってしまうのでしょう。譲渡に審査はもちろん必要だと思います。だけど大阪在住でなければいけないという条件は理解できません。
生涯家族として大切に愛情を注いできちんとした環境で世話していける方であれば、どこに住んでいたって問題ないはずなのに・・・
崖っぷち犬リンリンは抽選で選ばれた無責任な飼い主に飼育放棄されてしまったし、救える命を救えない今の日本はとても理不尽です。とにかく多くの命が救われ1匹でも多くの動物たちが幸せになる事を願ってやみません。

| ななみ | 2008/11/28 00:03 | URL | ≫ EDIT

『ななみ』さんに、同感!

ホントに理不尽な事だらけだし、何も出来ない自分にも『くっそーっ!』です。
一人じゃ何も出来ないけど、ARKさんの活動に乗っからせてもらって
少しでも何かを変える事が出来れば…と、思っています。
とにかく、声をあげないと何も始まらないと思うので。

| ころこ | 2008/11/28 12:58 | URL | ≫ EDIT















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