2008.07.20 Sun
ビーノの事情

8年程前に子犬でリホームした、ビーノくんが出戻りました。
里親さんは、訳あって今の住まいを手放さなくてはならなくなり、犬を飼い続けることが難しくなったそうです。
そのお宅には、ビーノのほかにラブラドール・レトリーバーを2頭飼っていました。ラブラドールは室内で飼っていたようですが、里親さんから届いたビーノの写真は、庭に置かれた小屋の横に鎖で繋がれているもので、腰骨と肋骨が浮き上がって非常に痩せていました。

1日も早く彼らを引き取りたいものの、犬舎に空きなどあるはずもなく、場所ができるまで待ってもらっていました。その間に、2頭のラブラドールにはARK経由で里親さんが見つかりました。不妊手術が済み次第、新しい里親さんの元へ引き渡す事になっていましたが、なかなか手術をしてくれないまま日にちだけが過ぎていくので、こちらで手筈を整え、不妊手術を済ませました。
すると、「犬を1頭だけ飼える新しい住まいが見つかった。」とのこと。ラブラドールは新たな引き取り手が決まっているので、ビーノは新しいおうちで暮らせることになりそうでした。しかし、「もう1頭飼えるように交渉してラブラドール2頭は飼い続ける。」と言うのです。
ビーノだけをアークで引き取ることになりました。
里親さんのお宅を訪れたスタッフが見たのは、炎天下のお庭に鎖で繋がれたビーノでした。

ビーノは低めの柵なら飛び越えてしまうし、雷も怖いみたい。それに、年齢的な面も考慮して、今度は室内で暮らさせてあげたいです。足を上げてオシッコする癖がありますが、オムツすれば大丈夫!カケションには、カーミングシグナルの意味もあるため、安心して暮らせるようになったらしなくなるはずです。10才のリースだって、うちで預かってた1ヶ月程の間に自然としなくなりました!

ビーノは、幸いにも温和な性格で、犬にも人にも友好的です。もう9才だけど、このままアークで一生を終えるのは、あまりにもあんまりではないでしょうか。なんとしても、もう一度里親さんに出したいと、私たちは切望しています。

室内飼育されていた2頭のラブラドールと、同じ飼主に庭に繋がれて飼われていたビーノ。
もう一度、自分だけの家族に愛される暮らしを手に入れる権利は、彼にもありますよね?
ビーノくんが東京に旅立ちました。
フォスターファミリーさんの元でセカンドチャンスを待つことになったのです。
今朝は大雨。車に積まれたケージの中で不安げな表情のビーノ君に声をかけました。
「大丈夫、今度こそ幸せになれるからね!がんばりや!!」
フォスターさん、東京オフィスのみんな、よろしくおねがいします!
| 犬 | 15:22 | comments:18 | trackbacks(-) | TOP↑
雑種犬と純犬種、いったい何が違うのでしょうか?
我が家は多頭飼いですが、皆平等です。
ビーノの幸せを祈ります
| | 2008/07/20 16:49 | URL | ≫ EDIT