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野生の血

080420b_1.jpg

先日、グリーンドッグ里親会に参加したきくちゃんです。

きくちゃん達4姉妹は野良犬の子供。フォスター制度の記事で紹介した子達です。結局預けられるフォスターファミリーが見つからないまま、アークでトレーニングを続けていました。だいぶ人に慣れてきたものの、どこか超えられない一線を感じている私。野良犬の子として生まれた彼女達の心の底には、「人に対する警戒心」が消せないシミのように残っているように感じるのです。もし、リホームしても、何かのきっかけで野生の血が蘇り、パニックになったり、人を咬んでしまう危険はないでしょうか。


たとえば、神経質な犬の場合、主に世話をする人や普段一緒に過ごす時間の長い人には懐くけど、仕事で留守がちな家族には懐きにくいことがあります。(必ずしもそうではないですよ!)他の家族に懐いているのに、自分になかなか懐かない子をかわいいと思えるでしょうか?根気強く、その子が心を許してくれるまで、気長に待つことができるでしょうか?そんなことが原因で家族が気まずくなることはないでしょうか?そこまで理解して受け入れてくれる方を見つけるのは非常に困難です。

本当に懐くには、半年や一年かかるとのこと。
彼女達の心の底にある「人に対する警戒心」。それは長い時間をかけて飼い主となった家族と一緒に暮らすうちに、信頼関係ができてくるのと反比例して緩和していくものです。


キク4_1

アーク内でできることに限界を感じ始めた私達は、津田先生の意見を参考に、1頭ずつを自宅に預かってリハビリをすることにしました。正直、どういう変化がみられるかもわからないし、うまく働きかける自信もありません。結局は「リホームは困難」との結論が出る可能性もあります。もし、いい変化がみられたとしても、理解ある里親さんはそう簡単には見つかりません。

仔犬の彼女たちは、人の18倍のスピードで時間が流れ成長しています。人間の1日は今の彼女達にとって約18日。慎重に判断しなければならない問題なのに、立ち止まり考えあぐねている時間はないのです。


うちで預かっているきくちゃんは、不安まじりではあるけど、どんな人にも甘えていくことができます。しかし、緊張で体が強張り、目つきが変わることがあります。パニックを起こしたこともあります。そんな時、「リホームさせて大丈夫?」、「里親さんや第3者に危害が及ぶことにならない?」、「人と共生することはきくちゃんにとって本当に幸せ?」などの疑問が頭をよぎります。

私がきくちゃんに接する上で気をつけていること。
それは、「かわいそう」などの「哀れみ」や「同情」の感情で接しないことです。そういう感情で接すると、犬にそれが伝わり、不安定にします。おおらかで堂々とした子になってほしいので、私もそういう態度で接するよう心がけています。(幸いにも、4姉妹とも基本的には明るくて活発です。)


キク2_1

人と犬が一緒に暮らす上で大切なことは、「お互いが幸せであるか?」ということ。
人と信頼関係を築けるかわからない子はリホームして、人と幸せに暮らせるでしょうか?里親さんは幸せを感じることができるでしょうか?もし、お互いが幸せになれないなら、彼女達をリホームさせることはアークとして無責任と言わざるを得ません。

この4姉妹には、生れ落ちた時点で、どんな道があったのでしょうか。ひとつは、野良犬として飢えや寒さや人間という天敵を恐れて死と隣り合わせで生き抜く道。あるいは、保健所のガス室で窒息死していた道。あるいは、人の飼い犬となる道。

アークにたどり着いたこの4つの小さな命。私達にできることがあるとするなら、人と暮らすことに幸せを感じられる子になってほしい。もうすぐ生後5ヶ月。乳歯が抜けて永久歯にどんどん生え変わっていっています。


だけど、正直なところ、私にはわかりません。
この幼い命の本当の幸せとは何なのか。



<4姉妹情報>
 車酔いしない。車内では大人しくお利口。
 犬付き合いが上手。多頭飼育にも向いている。
 人と遊ぶのも大好き。
 排泄はペットシーツでできます。(失敗もしちゃうけど!)


<現時点で考えられる4姉妹の理想の里親さんの条件>
 室内飼育であること
 物静かでのんびりしたご家族
 小さいお子さんがいないご家庭
 犬のペースに合わせられる方
 焦らず、気長に、犬から心を許すまで待てる方
 人間の都合やペースを押し付けない方

※もちろん、この条件に必ずしもすべて一致していないといけない訳ではありません。それぞれのご家庭の事情や条件によって、柔軟に対応すべきことだと思いますので、興味をもたれた方は是非、アークまでご一報ください。


(さくら、うめ、ももについて、他の預かり先から詳しい情報を得次第、随時アップしていく予定です!)



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