2008.04.15 Tue
ムファサ~ Call me Moo! ~

ムファサは8才のジャーマンシェパード。
飼い主さんの倒産が理由でアークで引き取りました。
保護当初46kgあった体重は、2ヵ月も経たないうちに30kg近くまで落ちてしまいました。原因が今のところはっきりしないので、ストレスだと思われます。感受性が高く繊細なムーちゃんは、周りの刺激に過敏に反応してしまい、常に興奮状態にあります。あちこちから常に聞こえる犬達の鳴き声。もし、犬の言葉がわかったら、私は辛くてアークで働き続けることができないでしょう。ある声は「誰だ!あっちへ行け!」、ある声は「さびしいよ~」、ある声は「ここから出して!」・・・。「こっちへ来てよ!」、「危険だ!」、「怖いよ~」そんな叫び声が朝から晩まで聞こえる中で、飼い主を失った不安を抱えて生きているのです。

ムーちゃんは忠誠心の強い子です。コマンドにはしっかり従います。彼に足りないのは頼れるリーダー。信頼関係を築くリーダーの不在が彼の不安を増幅し、神経と体重をすり減らしているのです。
なんとか体重を増やそうと、食餌に工夫をしているものの、原因が単なるカロリー不足ではない以上、結果は遅々としています。

パワフルなムーちゃんの散歩は、初めは2人がかりでした。他の犬を見るたびに大興奮したムー。
最近はだいぶ慣れて来たようで、今ではそれほど興奮することもないため、女の私でもお散歩させることができます。(集中力は要るけど。) あと、15kg以上も体重が減ってしまったことで、本犬もしんどくて力が入らないのもあると思いますが。
ストレスは病気の原因にもなります。すでに8才の大型犬のムーちゃんはあまり長生きはできないかもしれません。でも、このままアークで神経と体重をすり減らしながら老いていくのではあまりにも辛すぎます。家庭の暖かさと安らぎを味わって、愛する人に見守られて最期を迎えてほしい。
人生って、「どれだけ長く生きたか」より、「どんな人生だったか」の方が大切だと思いませんか?「どんな最期を迎えるか」犬にもそれを望む権利はありますか?

ムーちゃん、あなたを理解してくれる里親さんをきっと見つけるから、もうちょっとアークで我慢して。がんばろ!!
※ムーからのお願い
現在、イノーバEVO〈RF〉というフードと白米で食餌のコントロールをしています。寄付ではなかなか来ないフードなので、スタッフが自費で購入しています。家の子に購入したが合わずにあまっているとか、ご協力いただける方がいらっしゃいましたらお願いできませんでしょうか。お米はムーちゃん以外にもお腹が弱い子などにも与えています。厚かましいお願いかと存じますが、皆様のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
☆☆☆お知らせ☆☆☆
4月20日(日)はGREEN DOG里親会!
詳細はコチラ☆
| 犬 | 11:40 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑