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長老カポちゃん、おうちにゆく

先日、とっても嬉しいことがありました。

2015年12月、飼い主が亡くなり、11才で入所したカポタスト。
一緒に入所した3匹のうち、特に怖がりだったカポちゃん。
触れられることさえも怖くてたまらない、一言でいうとそんな子でした。

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一緒に来た仲間のペンタとはあまり仲が良くなく、最初から別居…
一方、来年のカレンダーにも紹介されているトニックとは大の仲良し!

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フレンドリーなトニックのおかげでカポちゃんも少しずつ心を開き、
アークに来て3年程経って、やっとまともに触らせてくれるようになりました。

慣れたスタッフに対してはプレイバウをしたり、横からこっそりと手や頬を舐めてみたりと
シャイながらも甘えん坊な可愛い子でした。

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そんなカポちゃんが毎日お世話してくれるスタッフよりも大好きだったのが、
ベテランボランティアのNさん。
Nさんが来たときのはしゃぎっぷりといったらスタッフも嫉妬してしまうほど。。

でも私たちスタッフも絶大な信頼を寄せるNさんだからこそ納得のいくものでした。
きっとカポちゃんも私たちと同じようにNさんの人柄と温かさに惚れ込んでいたのでしょう。

月日は経ち、一緒に来たペンタは昨年12月に、仲良しのトニックも今年5月に、
新しい家族が見つかることはなく亡くなってしまいました。
カポちゃんも寂しかったに違いありません。

そんな中、カポちゃんの腰に悪性の腫瘍が見つかります。
治療も苦手なカポちゃんの性格と年齢も考慮して、
外科的な治療はせずに経過観察をすることになりました。

そんなある日、Nさんから連絡がきて、「カポちゃんを家族に迎えたい」と。
断る理由なんて一つもありませんでしたが気がかりなのは腫瘍のこと。
ですが、その腫瘍のことも含め、全てを受け入れ、それでも家族に、と決心してくださいました。
アークに入所して3年。ついにカポちゃんに家族が出来たのです。

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以下、リホームしてすぐのNさんからのおたよりです。

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カポタストですが、道中問題なく家に着きました。
車は経験済みなのか、意外とリラックスしてニコニコしながら座っていました。
途中で、「ねえねえ」と手で何か合図するので何かなと思っていたのですが、後でおしっこがしたかったのだとわかりました。
でも車の中では我慢していてくれたらしく、家に着いて玄関に入る前におしっこしました。
賢いなー、と思っていたら、ご飯食べてお水をたくさん飲んでから、リビングでおしっこしてしまい、
「賢いなー」は取り消しになりました。

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家に着いてからご飯もしっかり食べましたし、初対面の私の両親にも自分から寄っていって
挨拶していましたし、怖がることなく家の中を探検していました。
階段は初体験だったようで、少しこわかったようです。うちの家は階段が多いので、
慣れるまで階段から転げ落ちないようにしないと、と思っています。

カポタストは、基本は2階のリビングで暮らします。私の仕事部屋は4階なのですが、
2階でも仕事できるようにして、できるだけそばにいてやろうと思っています。

探検が終わってからは、最初は猫のように毛布に顔を押し付けてクネクネしてから毛布の上で寝ていましたが、
床暖をつけてやったら、まもなく床に直接寝る方が気持ちよいとわかって、床の上で爆睡中です。いびきかきますね。

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というわけで、家の中での生活や家族との関係には全く問題なく、
本人ももうすでに慣れてリラックスしていますので、ご心配ありません。

問題は例の大きな腫瘍です。しばらく静かに新しい生活に十分慣れてもらってから、
どうするか考えていきたいと思います。
難しい決断をしなければならないときはご相談するかもしれませんので、どうぞよろしくお願いします。

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これを読んでスタッフみんな感涙です。
いくらなんでも初日にここまでくつろぐとは誰も思ってもみませんでしたが…(笑)
「本当に良かった」と心の底から思えるたくさんの幸せが詰まったリホームとなりました。

「犬は飼い主を選べない」と言いますが、もう今はそんなことはありません。
ぜひ一度、アークに遊びに来てみてください。
素晴らしい出逢いが待っているかもしれません(^^)

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