【改過自新】
自分の過ちを改めて、新たに再出発すること。過ちを改めて心を入れかえること。
▽「改過」は過ちを改めること。「自新」は自分で態度や心などを一新する意。
「過あやまちを改あらため自みずから新あらたにす」と訓読する。
ー出典:新明解四字熟語より
真面目に四字熟語の解説から入りましたが・・・
今回のブログの主人公は、こんな四字熟語が似合うアークシニア代表(!?)
ツバメです

いつもアークに来て下さっているボランティアさんが
尖っていたあの頃から現在までの様子を紹介してくれます

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今回は大阪のシェルターに居るシニア犬、
つばめさんのお話を紹介させてください。
アークレター
No.104の13ページにも載っています。
スタッフさんのイチオシ、つばめさんのお話です。

つばめちゃんは11歳のシニア犬。
最近、顔が白くなってきたな~。
でも、まだまだおもちゃで遊ぶのは大好きだし、ボールを追いかけるのも大好き!
(里親募集のページにアップされている動画も見て下さいね)
シニアといえ、本当に元気で無邪気な表情を見せてくれます。
人間と接するのが大好きで、初めて会う人とも仲良くできます。
そんなフレンドリーな性格をかわれ、人見知りしてしまう
ヴァーノンと一緒に過ごしています。
「人間と遊ぶのって楽しいんだよ」と、お手本を見せてくれています。
(おかげでヴァーノンは少しずつですが、人間との距離が縮まってきました)

今は2匹揃って、篠山アークの新しい犬舎で生活しています。
でも……
実は、そんなつばめもとんがっていた時期があったんです。
2013年のお話になりますが、シェルターに来たつばめは
耳の炎症がひどく、治療が必要でした。
でも、環境が激変したからか?耳の炎症が強く、とても痛くて触られたくなかったのか?
とにかく、治療をしようとすると歯を剥き出し、一気に攻撃的なつばめに変身してしまいます。
マズルカバーをつけるなんて「不可能」の一言。
大好きなスタッフさんに対しても、「治療」と「マズルカバー」の雰囲気を感じたら
一気にブラック(極悪)つばめに豹変しました。
スタッフさんは苦労しながらも治療をし、耳の状態は良くなりましたが、
まだまだとんがったブラックつばめは健在でした。
他の犬に対し、仲良くする気配など皆無で「ケンカ上等!」状態。
犬舎の前を通る犬にはフェンス越しにケンカを売り、散歩ですれ違うなんてもってのほか。
でも同時に人には甘え可愛い面も見せてくれるつばめでした。
人が大好きなことに変わりはないので、スタッフさんは多頭飼いをせず、
散歩の途中で他の犬と接しないようにさえすればリホームは可能であると判断し、
里親募集を諦めませんでした。
ある日のこと。
スタッフさんがある子犬をつばめの犬舎の前に連れて行きました。
「きっと吠えるだろうな…」そう思っていましたが…
なんと!
そこには、子犬の挨拶をまんざらでもない様子で受け入れるつばめが居ました。
フェンス越しだったので、直接触れあったわけではありませんが、
あんなに他の犬を拒絶していたつばめが嬉しそうにしている。
ただ、ただ、驚きつつも、そこにリホームへの希望の光を感じました。
また同じ頃、あんなに嫌がっていたマズルカバーをすんなりさせてくれたつばめ。
使用を避けていたマズルカバーですが、マズルカバーを無理強いすることもなく、
トレーニング方法をドックストラストに教えてもらい行ってみたところ、
すぐに理解してつけさせてくれるようになりました!
4年前、あんなに歯を剥き出して怒っていたのはなんだったんだろう?
それぐらい、あっけなく苦手な事が2つもクリアできました。
クリアできた理由は毎日お世話をしているスタッフさんもわからないそうです。
「ただストレスが無いよう、他の犬との接触とマズルカバーの使用を避けていただけ」
とおっしゃっていました。
理由はわかりませんが、とにかく良い方向に進んだことは確かです。
シニアのいいところです。まるくなりました。
「ケンカしても楽しくないわ。もうとんがって生きるのはやめよ~っと」
こんな感じでしょうか?(笑)

スタッフの皆さん、長い間ご迷惑をおかけしました。私、改心しました(笑)
元々、人間が好きなつばめ。
他の犬がOKとわかれば里親会に参加できます。
里親会前の犬同士の顔合わせ(カップリング)で、ある犬がケンカをふっかけてきました。
少し前のつばめなら間違いなく売られたケンカは買っていたでしょう。
でも、シニアの域に達したつばめは生きるステージが変わっただけに、ある意味強い。
ケンカをスルーできる術を得ていました!!!
ここもシニアのいいところ!おかげで里親会も難なくクリア。
(シニアの良さについてはまた改めて)
こうなったら、あとはリホームをしてもらうしかない!
だって、問題は無くなったんだからね。
(強いて言うなら、耳の炎症がでないよう時々耳の中をチェックする位でしょうか…。
もちろんマズルカバーは不要です)
11歳っていう年齢が引っかかりますか?
いや、いや。11歳だからこそ見せてくれる姿がここにあります。

シニアと言われても、まだまだ元気よ♪
スタッフさんが諦めず、日々愛情を注いでくれているからこそ、
つばめが改心したのかもしれません。
人間が大好きで頭の良さが伝わってくるつばめ。
ほんの少しでも関心があるなら大阪アークにお電話を。
おやつウェルカム!ボール遊びウェルカム!と待っていますよ。
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尖っていたのは、ツバメなりに理由があったのだと思いますが、
ボランティアさんやスタッフの力を借りながら、自ら新たに再出発が
できたツバメ

素敵な出会いが見つかりますように

シニアは、先が短いことや病気などのリスクの高さから敬遠されがちですが、
シニアならではの良さもご紹介できたのではと思います。
近年増え続けている高齢者からの引き取り。
その理由はさまざまですが、長く一緒に生活していた飼い主さんとの
別れに加え、シェルターでの生活はシニアの子たちにとっては
大変過酷なものです。
もちろん、ストレスを軽減するためにスタッフは日々ケアを怠りませんが、
「最期は温かいお家の中で・・・」と願ってやみません。
ボランティアさん、素敵なツバメだよりをありがとうございました

次号のニュースレターでは、スタッフストーリーや里親さんからの
お便りでもシニアの良さをお伝えしてますので、お楽しみに!!
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