2017.01.21 Sat
雑種って何犬?
雑種の飼い主さんの中には、この質問を聞かれた方も多いのではないでしょうか?
ーこの子は何犬ですか?
ー何の犬種が入っているんですか?

はて?
ARKにもそんな雑種がたくさんいるため、よく聞かれる質問の一つです。
そして、この質問に正確に答えられたことは正直ありません!
どこまで大きくなるのか、どんな性格になるのか、どんな色や柄になっていくのか、
もしかしたらかかりやすい病気があるのか…などなど。
成長期の子犬であれば、なおさら謎だらけです。
何の犬種が混じっているのか分からない。
分からないからこそ、そこが雑種の一番の魅力なのですが、
同時に一番知りたくなるのも人情だったり。

専門家でも正確に答えられるのは約25%なんだとか…
今回ふとした機会から、ARKの犬たちに「DNA検査」を行うことができました。
人のDNA検査は一般的になりましたが、動物のDNA検査も最近では知られるようになり、
一般の飼い主さんで愛犬の検査をされる方もいると思います。
DNA検査は、もともとその犬種が持つ特有の病気の有無を調べるために
使われることがほとんどでした。
血統同士の犬を交配させることで、犬種固有の病気も遺伝する可能性があるためです。
そのため、良識なブリーダーなどは、このDNA検査をした上でのブリーディングをおこないます。
「純血犬種に遺伝病が多いのは、遺伝的な多様性が低いからです。犬種内では似たような姿形につくられていますよね。純血犬種は外貌を重視したブリーディングが行われてきたため、遺伝子が均一化されています。これは、純血犬種のなりたちに起因しているのですが、実は、純血犬種に限らず犬である時点で遺伝子の多様性はある程度制限されています。」dogactuallyより
一方、欧米やヨーロッパでは、この検査を用いて里親探しに役立てているシェルターもあります。
その犬のルーツやどんな犬種が混ざっているのかを調べることで、
犬種の特性や性質、性格傾向を知ることができるので、
犬に適したトレーニングや行動をさせてあげることが可能になったり、
自分のライフスタイルに合う子かどうかの判断材料になります。
では・・・さっそくARKの犬たちも検査です!
検査には口腔検体と血液検体の2種類がありますが、今回は口腔検査で行います。
専用キットにある綿棒で犬の口腔粘膜をこするだけで、簡単に細胞を採取することができます。
まずはサンベリーナ!

何も知らずにお行儀よく待ってます
サンプルを採取したらすぐに検査機関に送ります。
今回の検査はイギリスのWisdom Panelという機関で行いました。
数週間後に送られてきた診断結果がこちらです(英語のみ)↓

写真をクリックしてね
サンベリーナにはシャー・ペイ、柴犬、秋田犬にくわえ、
まさかのアメリカン・エスキモー・ドッグが入っていました!

そう言えば氷好きだったね♪
DNAにある遺伝情報によって犬の毛色や毛の長さ、頭部や耳のサイズが決まりますが、この検査に関しては、特に雑種の場合だと正確に判定するのが難しいとのこと。
例えば、明らかにヨークシャー・テリアが入っていないのにヨーキーに近い遺伝子マーカーをその犬が持っていた場合、検査結果にヨーキーが出てしまうこともあるのだとか。
それでもシェルターや飼い主さんにとっては充分な情報です。
またサンベリーナのように、外見ではなく、性格などの内面に特徴が現れることもあります。
海外のシェルターでは、犬種でセレクトされてしまうのではないかという理由から、
DNA検査を使う一方で、消極的な考え方があるのも事実です。
そこで、アメリカにあるシェルターでDNA検査を受けた犬たちの譲渡率が上がるのかという実験が行われました。
結果は劇的ではなかったものの、譲渡率は確実に上がったのだそうです。
もちろん、犬種を優先にされてしまう可能性がないとは言えませんが、祖先から代々受け継いで生まれてきた犬たちは、世界でたった1匹しかいない唯一無二の存在であることに変わりありません。
DNA検査は健康状態を把握して治療の手がかりにできるばかりでなく、祖先や歴史について知ることで、その子のことをもっと理解するきっかけとなり、より深い関係を築くためのツールの一つです。
結果を踏まえつつ、それぞれの魅力と個性を大切にしてあげたいですね♪

1匹1匹に個性があるんです
他にもDNA検査を受けた犬たちがいますので、結果はプロフィールをご覧ください!
キャロル
ヴァレリー
ウェンセスラス

検査を前にドキドキど緊張なウェンちゃんでした…
1/22(日)は大阪アーク里親会 in 神戸 @ Green Dog Square
東京アーク里親会 at DOGSIGN in 神宮前
1/28(土)は東京アーク里親会 at PET SPA in 石神井公園
2/12(日)は東京アーク里親会 at フランシスカン・チャペル・センター
ーこの子は何犬ですか?
ー何の犬種が入っているんですか?

はて?
ARKにもそんな雑種がたくさんいるため、よく聞かれる質問の一つです。
そして、この質問に正確に答えられたことは正直ありません!
どこまで大きくなるのか、どんな性格になるのか、どんな色や柄になっていくのか、
もしかしたらかかりやすい病気があるのか…などなど。
成長期の子犬であれば、なおさら謎だらけです。
何の犬種が混じっているのか分からない。
分からないからこそ、そこが雑種の一番の魅力なのですが、
同時に一番知りたくなるのも人情だったり。

専門家でも正確に答えられるのは約25%なんだとか…
今回ふとした機会から、ARKの犬たちに「DNA検査」を行うことができました。
人のDNA検査は一般的になりましたが、動物のDNA検査も最近では知られるようになり、
一般の飼い主さんで愛犬の検査をされる方もいると思います。
DNA検査は、もともとその犬種が持つ特有の病気の有無を調べるために
使われることがほとんどでした。
血統同士の犬を交配させることで、犬種固有の病気も遺伝する可能性があるためです。
そのため、良識なブリーダーなどは、このDNA検査をした上でのブリーディングをおこないます。
「純血犬種に遺伝病が多いのは、遺伝的な多様性が低いからです。犬種内では似たような姿形につくられていますよね。純血犬種は外貌を重視したブリーディングが行われてきたため、遺伝子が均一化されています。これは、純血犬種のなりたちに起因しているのですが、実は、純血犬種に限らず犬である時点で遺伝子の多様性はある程度制限されています。」dogactuallyより
一方、欧米やヨーロッパでは、この検査を用いて里親探しに役立てているシェルターもあります。
その犬のルーツやどんな犬種が混ざっているのかを調べることで、
犬種の特性や性質、性格傾向を知ることができるので、
犬に適したトレーニングや行動をさせてあげることが可能になったり、
自分のライフスタイルに合う子かどうかの判断材料になります。
では・・・さっそくARKの犬たちも検査です!
検査には口腔検体と血液検体の2種類がありますが、今回は口腔検査で行います。
専用キットにある綿棒で犬の口腔粘膜をこするだけで、簡単に細胞を採取することができます。
まずはサンベリーナ!

何も知らずにお行儀よく待ってます
サンプルを採取したらすぐに検査機関に送ります。
今回の検査はイギリスのWisdom Panelという機関で行いました。
数週間後に送られてきた診断結果がこちらです(英語のみ)↓

写真をクリックしてね
サンベリーナにはシャー・ペイ、柴犬、秋田犬にくわえ、
まさかのアメリカン・エスキモー・ドッグが入っていました!

そう言えば氷好きだったね♪
DNAにある遺伝情報によって犬の毛色や毛の長さ、頭部や耳のサイズが決まりますが、この検査に関しては、特に雑種の場合だと正確に判定するのが難しいとのこと。
例えば、明らかにヨークシャー・テリアが入っていないのにヨーキーに近い遺伝子マーカーをその犬が持っていた場合、検査結果にヨーキーが出てしまうこともあるのだとか。
それでもシェルターや飼い主さんにとっては充分な情報です。
またサンベリーナのように、外見ではなく、性格などの内面に特徴が現れることもあります。
海外のシェルターでは、犬種でセレクトされてしまうのではないかという理由から、
DNA検査を使う一方で、消極的な考え方があるのも事実です。
そこで、アメリカにあるシェルターでDNA検査を受けた犬たちの譲渡率が上がるのかという実験が行われました。
結果は劇的ではなかったものの、譲渡率は確実に上がったのだそうです。
もちろん、犬種を優先にされてしまう可能性がないとは言えませんが、祖先から代々受け継いで生まれてきた犬たちは、世界でたった1匹しかいない唯一無二の存在であることに変わりありません。
DNA検査は健康状態を把握して治療の手がかりにできるばかりでなく、祖先や歴史について知ることで、その子のことをもっと理解するきっかけとなり、より深い関係を築くためのツールの一つです。
結果を踏まえつつ、それぞれの魅力と個性を大切にしてあげたいですね♪

1匹1匹に個性があるんです
他にもDNA検査を受けた犬たちがいますので、結果はプロフィールをご覧ください!
キャロル
ヴァレリー
ウェンセスラス

検査を前にドキドキど緊張なウェンちゃんでした…

東京アーク里親会 at DOGSIGN in 神宮前


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