2016.07.16 Sat
★パルスの成長記録☆
パルスについて相談があったのは、今年の3月。飼い主からの電話相談でした。
「犬が凶暴で噛みつくため、サークルに入れっぱなしにしているが、そこから出すこともできないため、保健所にも連れて行けず、困っている」
日に日に凶暴になり、今では散歩はもちろん、すでに数ヶ月間そのサークルから出していないとのこと。
サークル内に手を入れると噛まれるため、フードはサークルの上からばらまいて与えてられていて、トイレシートはご飯を食べているときに取り替えているとのことでした。
散歩にも行かず、小さなサークル内だけで数ヶ月間も閉じ込められていてはストレスが溜まるのも当然です。
カットも数ヶ月行けていないため、毛も伸びています。

早速、スタッフで検討が始まりました。
パルスは元々散歩経験も少なく、他の犬に対する反応も予想できないため、アークにいる他の犬たちのことについても考えなければなりません。
アークは常に満床状態ですが、パルスのためにサークルの仕切りは2重に準備し、しばらくは柵越しに様子を見ていくこととなりました。
パルスの保護に向かうと、サークル内からうなり声をあげ、気も立っている状態。きっといつもと異なる只ならぬ雰囲気を感じ取って、パルスも緊張していたはずです。
分厚い手袋でサークルから持ち上げると案の定、手袋にガブリと噛みつきました。なんとかハーネスをつけ、いざアークへ向かいます。
パルス用のサークルはしばらくお散歩へ行けなくても十分遊べるほどのスペースを確保しました。また様子を見ながらいつでも散歩に行けるよう、ハーネスは着けたままにしました。
想像していたように、パルスは柵越しにこちらに唸り、威嚇します。手を入れようとすれば
すぐにでも噛みつきそうなほどのパルスの緊張状態がこちらにも伝わってきました。
スタッフの間にも不安は募ります。
事前に話は聞いていても、実際のパルスの様子を見てみると、いつか落ち着きを取り戻せる日がくるのかと心配になりました。

まずは、犬舎スタッフにより”柵越しに優しく話しかけること”から始まりました。
最初は、話しかけても、唸ったり、鼻をムキムキとするばかり。
伸びきった顔の毛から時々見えるパルスの目は、穏やかに生活している犬たちとは明らかに違っていました。
ごはんやトイレシートの取り替える方法として1名がおもちゃで気をそらせている間にもう1名のスタッフがサークル内に手を伸ばし、取り替えます。
とにかくパルスに明るく話しかける事を続けました。
パルスが混乱しないよう、お世話をするのは決まったスタッフ2名のみ。
パルスが少しでも早く「安心できる人だ」と認識してもらうためです。
数週間後にはパルスの様子に少しずつ変化が見られました。”柵越しの話しかけ”にパルスが全く唸らなくなったのです。
それどころか、人が来て、話しかけてくれるのを待っているようにも見受けられるようになりました。
スタッフは足元を噛まれても大丈夫なように長靴を履いてサークル中に入ります。
きっと、同じスペースに人が入ってくるなんて、パルスにとっても久しぶりです。
パルスも少し驚いてどうしていいのか、分からない様子でしたが、すぐに足元で興味津々にピョンピョンと跳ねています。その様子からもパルスが生まれつき凶暴で、攻撃性がある訳ではないことは明らかでした。
手荒く扱われていたのか、特に手に敏感に反応していたため、驚かせないよう手を差しだしたりはせずに、まずは同じサークル内に入って人の存在に慣れてもらう練習です。
徐々に性格が明るくなり、スタッフが来ると尻尾を振って、舌を出して喜びをアピールします。スタッフも日々のパルスの成長が楽しみになりました。

毎日の繰り返しにより、サークル内に一緒に座っておもちゃで遊べるまでになりました。
ハーネスの取り外しはまだ出来ませんが、おもちゃで遊びながら、気がつかないようにハーネスにさっとリードをつけます。
いよいよお散歩デビューです。
お散歩慣れしていないパルスは無駄に飛び跳ねます。
パルスはお散歩が大好きになりました。
ついに全身カットをしたパルス。表情は明るく、生き生きとしています。

今度はハーネスの、取り外しができるようになれるよう、手に慣れる練習です。
一緒に座ると、嬉しそうに膝に乗って顔を舐めます。
こちらからはまだ触れないようにして、手は膝の上に置くだけです。
手に興味津々なパルス。
手におやつのチューブを塗って舐めさせたりと少しずつ手に慣れる練習です。
※動画もぜひご覧ください⇨https://www.youtube.com/watch?v=KQaUrNn9L4A&feature=youtu.be

小さな積み重ねにより、今ではハーネスの付け外しや、抱っこもできるようになりました。
2週間前からスタッフの家に連れて帰り、様子を見ておりますが、他の犬たちとも仲良くできているようです。
(大型犬には反応して吠えてしまいます)
とても甘えん坊なパルスですが、後ろ足付近やお尻を触られることにはまだ慣れていないため、怒って噛むことがあります。また、お腹まわりをしつこく触っていると、衝動的に反応して噛んでしまうことがありますが、パルスも噛んではいけないことはわかっているようで、噛んだ後、いつも反省した様子を見せています。
パルスはこうして数ヶ月で著しい成長を見せてくれました。

精神的には子どものまま大きくなってしまったパルスですが、やっと人との信頼関係を持てるようになってきました。
敏感な動きに反応してしまうため、お子さんのいるお家にはおすすめできませんが、犬の飼育経験のある、大人の方だけのご家族を募集してみることになりました。
上手に付き合っていただける方、ぜひご連絡お待ちしております。

いよいよ里親募集デビュー!!「おもちゃで一緒に遊んでくれる人、待ってま〜す!」
パルスの情報はこちら⇨http://www.arkbark.net/adopt/dogsosaka/6052/
★7/24 神戸GREEN DOGさんにて里親会です☆
http://www.arkbark.net/about/events/adoptionevents/5799/
★7/24 東京アーク里親会 at DOGSIGN in 神宮前☆
http://www.arkbark.net/about/events/adoptionevents/1541/
★ARKのLINEスタンプ、好評です☆
http://www.arkbark.net/?q=ja/node/6224
「犬が凶暴で噛みつくため、サークルに入れっぱなしにしているが、そこから出すこともできないため、保健所にも連れて行けず、困っている」
日に日に凶暴になり、今では散歩はもちろん、すでに数ヶ月間そのサークルから出していないとのこと。
サークル内に手を入れると噛まれるため、フードはサークルの上からばらまいて与えてられていて、トイレシートはご飯を食べているときに取り替えているとのことでした。
散歩にも行かず、小さなサークル内だけで数ヶ月間も閉じ込められていてはストレスが溜まるのも当然です。
カットも数ヶ月行けていないため、毛も伸びています。

早速、スタッフで検討が始まりました。
パルスは元々散歩経験も少なく、他の犬に対する反応も予想できないため、アークにいる他の犬たちのことについても考えなければなりません。
アークは常に満床状態ですが、パルスのためにサークルの仕切りは2重に準備し、しばらくは柵越しに様子を見ていくこととなりました。
パルスの保護に向かうと、サークル内からうなり声をあげ、気も立っている状態。きっといつもと異なる只ならぬ雰囲気を感じ取って、パルスも緊張していたはずです。
分厚い手袋でサークルから持ち上げると案の定、手袋にガブリと噛みつきました。なんとかハーネスをつけ、いざアークへ向かいます。
パルス用のサークルはしばらくお散歩へ行けなくても十分遊べるほどのスペースを確保しました。また様子を見ながらいつでも散歩に行けるよう、ハーネスは着けたままにしました。
想像していたように、パルスは柵越しにこちらに唸り、威嚇します。手を入れようとすれば
すぐにでも噛みつきそうなほどのパルスの緊張状態がこちらにも伝わってきました。
スタッフの間にも不安は募ります。
事前に話は聞いていても、実際のパルスの様子を見てみると、いつか落ち着きを取り戻せる日がくるのかと心配になりました。

まずは、犬舎スタッフにより”柵越しに優しく話しかけること”から始まりました。
最初は、話しかけても、唸ったり、鼻をムキムキとするばかり。
伸びきった顔の毛から時々見えるパルスの目は、穏やかに生活している犬たちとは明らかに違っていました。
ごはんやトイレシートの取り替える方法として1名がおもちゃで気をそらせている間にもう1名のスタッフがサークル内に手を伸ばし、取り替えます。
とにかくパルスに明るく話しかける事を続けました。
パルスが混乱しないよう、お世話をするのは決まったスタッフ2名のみ。
パルスが少しでも早く「安心できる人だ」と認識してもらうためです。
数週間後にはパルスの様子に少しずつ変化が見られました。”柵越しの話しかけ”にパルスが全く唸らなくなったのです。
それどころか、人が来て、話しかけてくれるのを待っているようにも見受けられるようになりました。
スタッフは足元を噛まれても大丈夫なように長靴を履いてサークル中に入ります。
きっと、同じスペースに人が入ってくるなんて、パルスにとっても久しぶりです。
パルスも少し驚いてどうしていいのか、分からない様子でしたが、すぐに足元で興味津々にピョンピョンと跳ねています。その様子からもパルスが生まれつき凶暴で、攻撃性がある訳ではないことは明らかでした。
手荒く扱われていたのか、特に手に敏感に反応していたため、驚かせないよう手を差しだしたりはせずに、まずは同じサークル内に入って人の存在に慣れてもらう練習です。
徐々に性格が明るくなり、スタッフが来ると尻尾を振って、舌を出して喜びをアピールします。スタッフも日々のパルスの成長が楽しみになりました。

毎日の繰り返しにより、サークル内に一緒に座っておもちゃで遊べるまでになりました。
ハーネスの取り外しはまだ出来ませんが、おもちゃで遊びながら、気がつかないようにハーネスにさっとリードをつけます。
いよいよお散歩デビューです。
お散歩慣れしていないパルスは無駄に飛び跳ねます。
パルスはお散歩が大好きになりました。
ついに全身カットをしたパルス。表情は明るく、生き生きとしています。

今度はハーネスの、取り外しができるようになれるよう、手に慣れる練習です。
一緒に座ると、嬉しそうに膝に乗って顔を舐めます。
こちらからはまだ触れないようにして、手は膝の上に置くだけです。
手に興味津々なパルス。
手におやつのチューブを塗って舐めさせたりと少しずつ手に慣れる練習です。
※動画もぜひご覧ください⇨https://www.youtube.com/watch?v=KQaUrNn9L4A&feature=youtu.be

小さな積み重ねにより、今ではハーネスの付け外しや、抱っこもできるようになりました。
2週間前からスタッフの家に連れて帰り、様子を見ておりますが、他の犬たちとも仲良くできているようです。
(大型犬には反応して吠えてしまいます)
とても甘えん坊なパルスですが、後ろ足付近やお尻を触られることにはまだ慣れていないため、怒って噛むことがあります。また、お腹まわりをしつこく触っていると、衝動的に反応して噛んでしまうことがありますが、パルスも噛んではいけないことはわかっているようで、噛んだ後、いつも反省した様子を見せています。
パルスはこうして数ヶ月で著しい成長を見せてくれました。

精神的には子どものまま大きくなってしまったパルスですが、やっと人との信頼関係を持てるようになってきました。
敏感な動きに反応してしまうため、お子さんのいるお家にはおすすめできませんが、犬の飼育経験のある、大人の方だけのご家族を募集してみることになりました。
上手に付き合っていただける方、ぜひご連絡お待ちしております。

いよいよ里親募集デビュー!!「おもちゃで一緒に遊んでくれる人、待ってま〜す!」
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http://www.arkbark.net/about/events/adoptionevents/1541/
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http://www.arkbark.net/?q=ja/node/6224
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