2011.12.31 Sat
野田君とジャイコ

野田君は、繁華街に捨てられていました。
保護していた方に名前の由来を伺うと、「野田総理に似ているから」とのこと。
どうでしょう?
似ていますか?

ジャイコも、野田君とは別々だけど、同じく繁華街に捨てられていました。
そして、野田君と同じ保護主さんにお世話されていました。

アークにやってきたふたりは、隣同士のお部屋でそれぞれ1羽で暮らしていましたが、フェンス越しにお互いに興味を持つ様になり、良い感じの雰囲気に。
思い切って一緒にしてみたところ、すっかり仲良くなってくれました。

ジャイコは最初の頃、スタッフに対して攻撃性を見せました。
そうは言っても噛み付いたりするわけではありません。
飼育舎に入ろうとしたり、餌皿を置こうとする手にパンチをしてくる程度。
そして、野田君と一緒になってからはそれも殆どしなくなり、穏やかでやさしい女の子に代わりました。
恋の力って、やっぱりすごい♡

残念なことは、野田君が最初の頃より人と距離を置く様になってきたこと。
おそらく、人と接する時間が極端に短くなったためだと思われます。
もっとゆっくりかまってあげられなくてごめんね。
排泄だって、ちゃんとトイレでできていたのに、アーク生活が長くなるにつれ、あちこちでするようになってしまいました。
素行が悪くなった原因は間違いなくストレスです。
屋外暮しになっちゃったし、ふたりぼっちの時間は長いし、フェンスの外で鳴く犬達の声がその大きな耳にずっと入ってくる訳だし…。

今では、向かい合って鼻をくっつけて寝ている姿がみられるほど絆を深めたふたり。
できれば一緒に貰われたら嬉しいけど、ひとりずつ、幸せを掴む道ももちろんあるもんね。
ウサギ年は今日で終わっちゃうけど、あなた達の里親さんを探すことは諦めないからね!
2012年2月22日 追記
残念なご報告をしなければいけません。
野田君が亡くなってしまいました。
数日前のこと、いつもより元気がなかく、食欲もありませんでした。
前日まで食欲も旺盛で変わった様子などなかったのに。
検査や点滴、投薬などの治療を行いましたが、その甲斐無く、20日の朝、冷たくなっていました。
原因は不明のままですが、元々は室内飼育されていたであろうし、保護主さんの元でももちろん室内飼育だったので、野田君にとってアークの寒さは厳しすぎたのかもしれません。
悔やまれることは、治療の為に隔離していたので、最後をジャイコと一緒に過ごせなかったこと、誰にも看取られることなく冷たくなっていたことです。
せめてジャイコのそばか、人のぬくもりの中で、天国へ旅だってほしかったです。
環境の変化に弱いウサギは、入院や場所の移動は更なるストレスとなるため、それもできませんでした。
もうすぐ、アークのニュースレターの最新号が発刊されます。
そこには、チャンスを掴むべく野田君とジャイコのブログ記事を転載したのです。
もうすぐだったのに。
ジャイコと一緒に幸せを掴むことしか考えていませんでした。
こんな日が突然訪れるなんて、本当に残念でなりません。
心配なのは、ひとりぼっちになったジャイコまでもが体調を崩さないかということ。
せめてジャイコには野田君の分も幸せになってほしいです。
まとまりのない文章で恐縮ですが、ブログを通して彼らを慈しんで下さった皆様にもご報告を申し上げます。
| 未分類 | 08:44 | comments:16 | trackbacks(-) | TOP↑