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震災レスキュー途中報告

アークニュースにてご報告させていただいたように、宮城県内入りしていた被災動物支援チーム第一陣は大阪と東京に無事帰還しています。
http://drupal.animalrefugekansai.org/?q=ja/node/2922

予定していた登米市の支援物資の集積場には無事に荷物を降ろしました。
その後、仙台へと移動し、二手に分かれて、石巻方面の小さな避難所を回ったり、飼主さんの相談に乗ったり、動物たちの診察にあたりました。


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迷子や繋がれっぱなしになっているなどの情報を受けて、動物達の捜索にもあたったのですが、見つけ出すことができませんでした。
漠然とした目撃情報だけでの捜索は予想をはるかに上回り、迷い犬の捜索や捕獲に経験豊富なうちのスタッフでも困難を極めました。
がれきの中は隠れる場所だらけだし、すべてが崩れ落ち流されているため、現地の人ですらどこの何丁目かすらわからず、滞在時間や燃料などの制約の中では、諦めざるを得ませんでした。
見つけてやることができず、悔しさを押し殺して現地を後にしました。

行方不明の愛犬を探すポスターにも、胸が締め付けられます。


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飼主さんからの一時預かりもお受けしました。
私達アークを信頼して、動物達を預けてくださった被災者の方々のお気持ちを思うと、言葉に詰ります。
命からがら共に避難することができたのに、離れる決断をせざる得なかったことは、胸を引き裂かれるほど、辛い選択だったと思います。
私だったら、自分が飢え死にしたって離れたくないです。
それを、私たちアークを信頼して、愛する家族を預けてくださったのです。

動物愛護団体として、選択すべき解決策は「連れて帰る」ことだけではないんだと、強く感じました。
これから始まる復興への険しい道のりに、愛する動物達の存在はとても重要だと思います。
離れ離れにならずに支援できる方法があるなら、それに越したことはありません。

大阪オフィスでは、相変わらず震災に関連する電話やメールなどの対応に追われています。
長期化するであろうことを見据えて、現地での足場作りと、被災動物の受け入れ準備を進めています。
衛生面や個々の健康管理と心のケアをきちんと行える体制を整えるのは、それ相応の時間がかかります。


そして、今夜から二度目の現地入り。
メインは前回まわれなかった物資の届きにくい避難所へ支援物資を届けることと、被災した飼主さんと動物達の心のケアです。
今回も、また別の獣医師さんがボランティアとして同行してくださいます。
もちろん、迷子や繋がれっぱなしや閉じ込められたりしている子達のレスキューも覚悟しています。


まだ、始まったばかりです。


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ボクだって・・・

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わかってるよ、ボクだって。
命があって、雨風しのげて、ごはんが毎日心配なく食べられるボクはしあわせだってこと。


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ねぇ、でも、ボクも自分の家族が欲しいんだ。


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ほら、こっちもできるよ、オカワリっていうんでしょ。


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保護されたときはおデブだったけど、もう標準体型だよ。
早く迎えに来てくれないと、ボク寂しくて、オコタみたいに痩せすぎちゃうよ。



***ウーノ君 7才 35kg***
ラブラドールらしい、明るく無邪気で元気な男の子です
里親希望者さんはこちらをご覧ください!
http://drupal.animalrefugekansai.org/?q=ja/node/8



2011年4月17日(日)追記

ウーノ君がリホームしました。
暖かく突き抜けるような青空の日曜日の朝、おうちの準備ができたご家族が迎えに来てくださいました。
ウーノ君、もう寂しくないね。
もう安心して大丈夫だからね。


| | 19:17 | comments:1 | trackbacks(-) | TOP↑

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レスキューチーム現地へ

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昨日、アークのレスキューチームが被災地へ出発しました。
大阪アークから1台、東京アークから1台、支援物資をぎっしりと詰め込み、現地にて落ち合いました。

出発前には、情報収集と物資の準備を十分に行いました。
被災地の貴重なガソリンや物資などに頼ることにならないように、不測の事態にも被災地へ迷惑をかけることがないよう、入念に準備をしました。

そして、今日の夕方、レスキューチームから報告が入りました。
予定通り宮城県入りし、支援物資の集積場にドッグフードやキャットフード、ケージなどを届けました。
事前に集めた情報によると、避難所ではペット同伴の方も多いらしく、ただ、着の身着のままで犬猫は連れて来られたものの、ケージなどのペットの居場所がないとのことでした。
これらの物資は、集積所から必要としている各避難所へ分配されることになります。

そして、明日は仙台方面にて、物資の届きにくい飼主の方々にフードなどを直接届け、迷子になっている動物達のレスキューに回ります。
燃料と安全管理の許す限り。

夕方の電話報告の時、どんな悲惨な状況でも気丈な彼が、ちょっと疲れた声でした。
目の当たりにすれば辛い現場に、無理をしない強い勇気も、私達の仲間は持っていると信じています。


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気づくと、バタバタと必死になって、ただ空回りしている自分がいます。
でも、オリバーさんは必ずミーティングの時間を取ります。
こんな時だからこそ、落ち着いて、短時間でも、手を止め、座って話し合うことが大切なんですね。

パソコンから溢れそうなメールへの返信が滞っており、お電話も繋がりにくかったりして、多くの皆様にご迷惑をおかけしています。

また、このブログや、アークニュースでの進捗状況の報告を待ってくださっている皆様、詳しいご報告をさせていただけるよう努めますので、今しばらくお待ちください。


そんな中、今日のアークには、朝はパピヨンのしょうへい君のお迎えがあり、午後からは犬希望の方と猫希望の方がアークを訪れてくださいました。
今居る子達のQOLもしっかりと保つことも大切な私達のつとめです。
そして、彼らが貰われてくれたら、また助けられる子が増えます。


今回の「しっぽ」、ちょっとまとまりないですが、乱文どうぞお許しください。



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自分にできることを

あの時、アークも数分間だけ、停電になりました。
今も不安と悲しみの中におられる皆様には、心からお見舞い申し上げます。

正直なところ、アークスタッフとして、未経験の事態に不安でいっぱいですが、阪神淡路大震災の時に被災動物の救済にあたった経験のあるオリバーさんを頼りに、自分の役割を見失わないようにしたいと思っています。


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まずは、普段通りの仕事をきちんとできなくては、他者は救えません。
行き場を失って困っているのは、被災動物だけではないし、今、アークにいる子が里子に出れば、その分引き取れる動物が増えます。

どんな方向に球が飛んできたって、目の前でバウンドしたって、しっかりキャッチできるよう、冷静な判断力と、体力と、柔軟性を持って対応できるようにしなければ。
感情的に行動しても、動物は救えないのです。
遠く大阪の地にある私達のシェルターの役割を、しっかり地に足をつけて果たさなければ。

不安と悲しみに覆い尽くされている場所にあっても、救われるのは笑顔。
避難所で被災者に声をかける医療関係者を見習って、笑顔と冷静さを忘れないようにしようと思います。

いつも通り、里親希望者さんもボランティアさんも、お待ちしています!


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オリバーさんからのメッセージ
http://www.arkbark.net/?q=ja/node/2902
http://www.arkbark.net/?q=ja/node/2906

東京アークにて、被災動物の一時預かり家庭を募集しています
http://www.arkbark.net/?q=ja/node/2900

写真展「Moving to the Future」in 表参道
http://www.arkbark.net/?q=ja/node/2778
被災動物たちの受け入れ場所があるということをより多くの方に知っていただくためにも、表参道ヒルズでの写真展は予定通り開催しております。
被災動物支援のための募金箱も設置します。
皆様のお越しをお待ちしております。


| 広報・イベント | 20:00 | comments:11 | trackbacks(-) | TOP↑

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オコタ☆リホーム!

超肥満犬として保護され、その後、激ヤセと鼠径ヘルニアに悩まされていたオコタ。
今日、新しいパパとママの元へお届けに行ってきました!

先週末、ヘルニア手術後のケアも受け入れるつもりで会いに来てくれたパパとママ。
その日は連れて帰ることができなかったので、今日が待ちに待った晴れの日となりました。


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予定していた手術は、痩せすぎてしまったため、見合さざるを得なくなっていました。
幸いへルニアは出たり引っ込んだりしているし、悪化した原因が、痩せて脂肪だけでなく筋肉まで萎縮してまったことや、興奮して犬舎で飛び跳ねてばかりだからということもあって、落ち着いた生活と太ることができれば、手術をしないで済むかもしれない可能性も出てきました。

太るまでに時間が要るし、太って手術ができるようになっても、その時にかかりつけの獣医さんと相談して、するしないの判断をすることになりました。
もし、手術することになっても、まだ若いオコタなら、リスクもほとんど心配ありません。

ブログでオコタのことを紹介してから、たくさんの方が彼を気にかけてくださりました。
皆様のあたたかいお気持ちには、言葉にできないくらい感謝の気持ちでいっぱいです。


今日、オコタはやっとみつかった本当の自分のおうちで、とてもリラックスしていました。
緊張の糸が途切れたかのようにウトウトしていました。
暖かいホットカーペットの上では、ごろんごろんして超ご機嫌でした。
優しくてキレイなママはずっとおうちに居てくれるし、パパも優しくて落ち着いた雰囲気の方なので、オコタにとっては理想的な環境です。

オコタ、こんな幸せが待っていたなんて、厳しいアークの冬を堪えた甲斐があったね。
本当におめでとう。
きっと、今頃、ぬくぬくの愛情に包まれて夢の中かな~?


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レック
「ボクも早く自分の家族が欲しいよ~!」

3月17日(木)★レックのつぶやき追加★
「ボクにも家族ができたんだ!みんなのおかげだよ。ありがとう~!」


写真展「Moving to the Future」in 表参道
 日時: 2011年3月15日(火)〜 3月20日(日)
 場所: Gallery80(ギャラリー・エイティ)


| リホーム | 22:29 | comments:6 | trackbacks(-) | TOP↑

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3/6(日)神戸グリーンドッグ里親会☆報告

3月6日(日)、神戸にあるグリーンドッグさんでの里親会のご報告です。
では早速、アーク代表で参加した主役達の様子を・・・。


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ゼンヤッタ
子犬6匹のママであるゼンヤッタだけど、彼女もまだ1才。
ボールでひとり遊びをしたり、スピブと追いかけっこして遊んだり、まだまだ子供のような無邪気さいっぱいです。
子育てで痩せてしまった身体はまだガリガリだけど、自分の幸せを手に入れたなら、すぐに太れることでしょう。
素直で従順で明るくて、犬付き合いも上手なので、初めて犬を飼う方に是非おススメしたいゼンちゃんです。


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スウィズル
アークでは、他の犬ともめちゃうので、お部屋に自由にしてもらう時は他の子達と別々のスウィズル。
この日もサークルを用意していたのですが、他の子達と仲良くできたのでサークルは必要ありませんでした。
普段アークでは、足が悪いこともあってへたり込んでいることが多く、ブルーな表情でテンション低めなのですが、この日は足が悪いようには見えないくらい活発に遊びまわって、スライディングするくらい走り回っても平気でした。
とても生き生きしたこの日のスウィズルを見ていたら、普通のおうちで楽しく暮らせば、筋力も自然と回復して、足の手術の心配なんてしなくていいかもって思えました。
早く本当の家族を見つけてあげたいです。

スピブ
半年ほど前までは、免疫力が下がって体調を崩すことが心配され、アークを出るときは病院に行く時だけだった温室育ちのスピ坊ちゃん。
今では里親会に出かけるのが大好きで、みんなに甘えて他の犬と遊びまくっても、体調を崩すことなんてなく、元気いっぱいです!
でも、このおでかけの目的は、遊ぶことじゃなくて里親さんを見つけるためなんだけどな。
どうしてひとつもお声かかんないんだろう。。。
5種類も飲んでいたお薬も今は飲んでいなくて、食餌も普通食で、毎日快便です。
里親希望のお申し出、お待ちしています~。


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アキ
シェルティという犬種の性なのか、繊細で責任感が強いのか、普段ちょっとした刺激で吠えて鳴き止まず、ぐるぐると走り回ってばかりのアキちゃん。
里親会は賑やかで落ち着ける環境ではないのに、吠え続けたり回り続けたすることなく、みんなに可愛がってもらっていました。

人のそばにいるのが大好きで、10才だけど子供のように愛らしいアキちゃん。
保護当初は、餓死寸前に痩せていて、ストレスから嘔吐を繰り返していましたが、少しずつ体重は増えつつあり、不妊手術ができるまでに回復しました。
だけど、本当の健康は自分のおうちが見つかってから。


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シメジ
ずっと部屋の隅に居座って、はしゃぎまくる他の犬達を冷めた目で見つめていたシメジ。
他の子達はめちゃめちゃアピールしているのに、なぜかしれっとクールなシメジがチヤホヤされて大人気でした。
独特な魅力と雰囲気の持ち主やからって、シメジずるぅーい。
アンタ、なんにもしてないやん。

足のケガはすっかり完治しました。
指先を失うことにはなったけど、歩行にはまったく支障なく、シメジ自身も全く気にしていません。


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アトランタ
警戒心の強い野良犬のママから生まれ、兄弟の中でも怖がり度は高い方だったアトちんですが、グリーンドッグの外を散歩してもそれほど怖がる様子もなく、里親会中もノビノビしていました。
犬が好きだから他の子に釣られたのと、食いしん坊だからフードに釣られたもよう。
そして、自我が目覚めるお年頃のせいか、気が強くて協調性の欠けた面がチラチラ見え隠れ。
甘やかす里親さんの元だと将来悪い子になっちゃいそうです。
アトちんには、先住犬が居るおうちや、他の犬と交流の多い環境で、躾教室などに通ってくれる里親さんが良いかもしれません。


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20100306s6.jpg 20100306sポッポ
ザーグポッポ
今回参加を予定していたサミィとパティに、前日に里親さんが決定しアークを巣立っていったため、急遽白羽の矢が立った、ザーグとポッポ。
アークでは人見知りもなく愛嬌たっぷりなザーグですが、すっかり萎縮してクッションハウスに篭りっきりになってしまいました。
普段はポッポの方がちょっと内気なので隠れるんじゃないかと予想していたけど、ポッポの方がまだリラックスしていて、知らない人の手からもごはんを食べていました。

初めての環境と賑やかな会場に、途中でかなり疲れが出てしまったふたり。
子猫や環境の変化に強いなど、里親会向きの猫が居ない時は、「猫は不参加」という選択肢を選ぶことも必要だと感じました。


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具体的に里親さんが決まった子はいませんでしたが、たくさんの方々が訪れてくださり、今回も大賑わいの1日となった里親会。

里親会の目的として、参加した犬猫に里親さんを見つけることはもちろんですが、「いきなり能勢の施設まで行くのはちょっと…」と感じておられる方に、アークを知ってもらい、能勢の施設まで行くきっかけにしていただくことも、もうひとつの重要な役割です。

この日、会場を訪れてくださったたくさんの方々が、今後、里親さんとして、ボランティアさんとして、支援者さんとして、良い関係が続けばいいな~と思いました。

これからも、幸せの輪が広がるようにがんばります。
支援してくださっている皆様あっての活動です。
これからもよろしくお願いします!



写真展「Moving to the Future」in 表参道
 日時: 2011年3月15日(火)〜 3月20日(日)
 場所: Gallery80(ギャラリー・エイティ)

| 広報・イベント | 15:31 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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猟奇的なゆめちゃん

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ゆめちゃんがアークにやってきた事情は、イワユル、家庭のゴタゴタ。

それまで室内飼育されていたゆめちゃんは、お外へ出されても、どこへ行っていいかわかりませんでした。
子供達には、ゆめちゃんをおうちへ戻してやる“力”がなかったので、こっそりと外でごはんをあげて、そんなゆめちゃんを励ますことしかできませんでした。

やっとアークへ受け入れられたものの、他の猫と暮らしたことのないゆめちゃんは、どうしても多頭暮らしに馴染めませんでした。
仕方なく、今は他の猫とはフェンスで仕切られた、小さなお部屋で暮らしています。


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普段お世話をしていない私の突然の訪問にも、甘えた声を出して、「待ってたよ~」って歓迎してくれる、人見知りしないゆめちゃんです。

ゆめちゃんの寂しさがまぎれるなら、ほんのひと時だけど、そばにいて撫でてあげるよ。



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しかし、ゆめちゃんからの答えは、「同情なら要らない!」とばかりに、パンチとキックと反則噛みつき攻撃の華麗なる連続技!!!



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美しく、気まぐれで、猟奇的なゆめちゃん。
本当はさみしがり屋で甘えん坊なゆめちゃん。

しっかり抱え込まれ、逃げることすら許されなかったのは、KKの手だけではありませんでした。


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でも、やっぱり痛いです、ゆめちゃん。

次回はお手やわらかに願います。。。



神戸グリーンドッグ里親会
日程: 2011年3月6日(日)12~16時
場所: サザンモール六甲 グリーンドッグスクエア

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