2010.09.29 Wed
こるり、訃報

私事ですが、愛犬こるりが虹の橋を渡ってしまいました。
アークのブログにアップするべきか迷いましたが、アークでは問題の改善の難しい子を自宅へ連れ帰りリハビリを行ってきた中で、こるりは教育係として重要な役割を果たし、ブログにも度々登場してきました。そのこるりが今後の預かり記事に何の前触れもなく登場しなくなると、疑問に感じる方もいらっしゃるだろうし、不自然なので、この場をお借りして報告させていただくことにしました。
死因は熱中症でした。
涼しくなって、ちょっと暑さがぶり返した日の朝の散歩で突然倒れました。
散歩に出発する時の外気温は26℃、念のために首には氷を巻いて濡らしたバンダナを巻き、散歩途中にはいつものように給水タイムを取っていました。
一緒に歩いていた他の2匹には不調は全く見られず、こるりも倒れる直前までおかしな様子はありませんでした。
病院に担ぎ込まれて治療を行ったものの、入院3日目の朝、静かに息をひきとりました。
5才と8ヶ月でした。

我が家は24時間冷房の完全室内飼育です。
この夏の異常な酷暑にも体調を崩すことはありませんでしたし、前日までも倒れた当日の朝も日常の行動に気になる様子は全くなく、食欲や排泄にもなんの問題もありませんでした。
生後4ヶ月の頃に家族の一員になってから、一度も病気や体調を崩すようなことは全くなく健康そのものの子でした。
これは、後からの推測なのですが、熱中症で倒れてからの血液検査に現れていた肝臓と腎臓の数値の異常に、熱中症を引き起こしたなんらかの要因があるかもしれないとのことでした。
急激な気温差も関係しているかもしれないし、どんなに予防や対策をしていても、「なるときはなる」と獣医さんには言われました。

我が家にはこるりの他、3頭の愛犬が居ます。
グレートデーンのかもめは居捻転や心臓麻痺など突然死しやすいし、ワイマラナーのレガは病弱で、10才のみちるは年齢的に、いつ何があってもおかしくないし、その覚悟はありました。
こるりは年齢的にも、日常の健康面でも、全く問題がなく、そのこるりが熱中症で命を奪われるなんて、私達夫婦には青天の霹靂としか言いようがなく、今でも信じることができません。一緒に散歩をしていた他の子は疲れた様子もなく元気そのものなのに、なぜこるりが・・・?
いくら考えてももう彼女はもうこの世にいないし、時間をかけてでも現実を受け入れていかざるを得ないし、悔やんでも悔やみきれませんが、これからも前を向いて歩いていかなければいけません。
みなさんも、愛しい存在との予測不可能に突然訪れるかもしれない別れの時にできるだけ後悔のないよう、今この一瞬を大切になさってください。

アークにとっては、社会性の欠如した犬のリハビリに欠かせない優秀な教育係を失ったことになり、その損失は多大です。
彼女の天性の指導力は特別に素晴らしく頼りがいのあるものでした。
彼女を失った今、我が家は「虎の穴」としての機能を果たすことはできません。
こるりの名前は、小さな青い鳥「コルリ」に由来します。
その名前の通り、彼女はたくさんの預かり犬やその里親となったご家族に幸せを運びました。
最後に、数々のアークの犬達のリハビリに貢献したこるりに感謝の気持ちを伝えます。
こるちん、今まで本当にありがとう。
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