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2009年10月 | ARCHIVE-SELECT | 2009年12月

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レニーとムニ

レニー1
レニーは生後8ヶ月くらいの女の子。
ロッキーザーグたちとケージに詰め込まれ、アークの前に捨てられていました。
保護された時の健康状態が悪く、風邪をこじらせたのが原因で、両目に白濁が残ってしまいました。
全く見えていない訳ではなく、「視野が非常に狭い」というのが正確かも。


レニー2
可愛らしい毛色と、もの静かで、なんとも表現しがたい独特の雰囲気を持っているレニー。
ちょっと体が弱いのが、担当スタッフ達の気がかり。


ムニ2
ムニは生後6ヶ月くらいの女の子。
交通事故が原因で両目の視力を失いました。


ムニ1
ひとなつこくて、遊び好きなムニ。
目が見えていないなんて、見た目には全くわかりません。
棚の上にだって、上手にジャンプできます。


レニムニs1 レニムニs4_1
レニムニs3_1 レニムニs2_1
アークに来た経緯は全く違うけど、レニーとムニは気が合うようです。
いつもふたりで仲良く遊んでいます。
目が見えなくても生活には不自由はないようで、お世話も特別手が掛かることはありません。
トイレだって、ちゃんとわかっています。

前にも、トウィンクルという目の不自由な子がいました。今は優しい里親さんの元で幸せに暮らしています。
目が見えていなくても、特に困ることはないそうです。

レニーやムニにも、理解ある里親さんが早く現れるといいな。




★☆★2010年度版アークカレンダー発売中★☆★"

【価格】
壁掛けカレンダー:1000円(税込)
卓上カレンダー:700円(税込)

【お申し込み方法】
<氏名、郵便番号、住所、電話番号、カレンダータイプ(壁掛け/卓上)、注文数>
を明記のうえ、下記まで。
 メール calendar@arkbark.net
 ファックス 072-737-1886
 電話 072-737-0712

【お支払い方法】
購入金額と送料が書き込まれた振込用紙をカレンダーと共にお送りします。

くわしくはコチラ

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11/22(日)グリーンドッグ里親会☆報告

恒例のグリーンドッグ里親会、11月22日(日)の報告です。
お天気は雨でしたが、アークに興味を持ったたくさんの方々がおいでくださいました。


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今回の里親会は、写真家 原田京子さんの写真パネル展とのコラボ開催でした。

アークでは、来年20周年を記念して、原田京子さん撮影に因る写真パネル展の全国ツアーを展開中です。グリーンドッグさんでの展示は、11月30日までですので、みなさん是非足を運んでください!


さてさて、主役である里親募集中の犬猫達のご様子は・・・?


20091122ミトンズ3 20091122ミトンズ2
20091122ミトンズ1 IMG_7797_1.jpg
初めての環境にも終始リラックスのミトンズ。にゃごにゃご言いながら、ごはんをもりもりと食べていました。初対面の子供さんの手からも平気でごはんを食べていたし、初めて猫を飼う方や、子供さんの居るご家庭でもうまくやっていけそうです。

写真では解りにくいけど、今回ミトンズが使っているケージは、先日のグリーンドックさんでの111(ワンワンワン)キャンペーンでご寄付いただいたものです。ご協力くださったみなさま、本当にありがとうございました。


20091122サニー
サニーは小柄のラブラドールのような雑種の女の子。住宅街で彷徨っていたのを保護しました。
性格はとても穏やかで、明るく甘えん坊。こんな良い子にどこで何があったのでしょうか。本人に聞いても何も教えてはくれません。推定年齢は8才くらいです。


20091122ハッペ_ロー
ローレライ(左)は警戒心が強く、アークではいつも犬舎の前を通る人に吠えてしまいます。でも、本当は抱っこやスキンシップが大好きな甘えたさんなのです。お客さんが現れると吠えてしまう時もあったけど、子供さんから年配の方まで、いろんな人に自ら興味を示して寄って行っていました。特に怖がることもなく、のびのびしていました。小柄で犬付き合いが上手なローちゃんは、スタッフ一押しです!

ハッペニー(右)は、やっぱり男の人や初対面の人が触ろうとすると怖がっていましたが、おやつがあればどんどん寄って行ってオスワリしておねだり。とても楽しそうでした。どうやら成長は止まったようで、大きなおミミとおててとアンヨがかわいい仔犬体型のままとなりそうです。この里親会後もKK宅での預かり保育は継続していて、トイレはほぼ完璧に覚え、少しずつ苦手を克服しつつあります。


20091122スペ
スペクタクルは仔犬を生む為の道具として、使い捨てにされた子です。
乳腺腫瘍とボロボロになっていた歯はアークできちんと治療しました。
あとは心ある里親さんを見つけ、今までの人生を取り戻して幸せになって欲しいです。


20091122フロ
今回、里親希望のお声がかかったのは唯一フロリンだけでした。怖がりさんなフロリン。心配な面もあるため、里親希望のご家族には後日もう一度アークにご訪問いただくことになりました。良い方向へ進むといいなぁ・・・。

写真撮りそびれてしまった仔犬のナミちゃんも、みんなにかわいがられ、抱っこされたり、おやつをもらったり、とても楽しそうでした。最近、ちょっとシャイな面が出てきたので、今回はいい経験を積めたことでしょう。

アークの冬は、雪は降るし、バケツの飲み水は凍るし、とても厳しいので、一日も早く里親さんに貰われて行ってほしいと、切に願うばかりです。


20091122ポッチプッチ IMG_7974.jpg
IMG_7740_1.jpg 20091122ザラ_1
アーク出身のワンちゃんや、ワンちゃんの様子を伝えに来てくださった里親さん、みなさまおいでくださり本当にありがとうございました!
アーク出身のワンちゃん達の為のイベント、「同窓会」は来年春に開催予定です。懐かしいお顔を拝見できるのを楽しみにしていますので、里親のみなさん&ワンちゃん、是非ご参加ください!


今回は里親さんは決まらなかったけど、たくさんの方にお越しいただきまして感謝申し上げます。
支援物資を持って来てくださったみなさま、カレンダーなどアークグッズをご購入くださったみなさま、お越しくださったたくさんのみなさま、本当にありがとうございました。今後とも、アークや恵まれない動物達へのご支援をどうぞよろしくお願いいたします!


| 広報・イベント | 16:06 | comments:2 | trackbacks(-) | TOP↑

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ハッペニーのお泊り保育

アークでは、里親さんに貰われやすい子にするため、社会化トレーニングをしています。人混みに連れ出し社会見学をさせる他、怖がりさんとか、性格はいいけど持病やフィラリアなどのハンデがあって貰われにくい子なんかをスタッフが自宅に連れて帰ってお泊りさせています。そうすることで、一般家庭に馴染みやすく里親さんに勧めやすい子にしようとしています。そうです。仕事終わってプライベートでも、みんな「アーク」やってます。


ハッペニー3
私もハッペニーを自宅に連れて帰ってみました。

マンション育ちのハッペ。
KK宅のリビングでも最初からリラックスしてあちこち探検していました。
テレビつけても気にしないし。


ハッペニー1
うちの犬達とご対面させると、いきなりの手荒い歓迎ぶりに部屋の隅っこに固まってしまいました。
アークでは犬付き合いが上手なハッペですから、すぐに打ち解けていましたけど。


ハッペニーs2 ハッペニーs4
ハッペニーs5 ハッペニーs1
食いしん坊のハッペ。
キッチンのゲート前でごはんの準備を待ちきれずにいます。

人見知りなところがあるハッペ。
うちの旦那さんとは初対面です。でも、ごはんがあれば急接近。おねだりして飛びついたり、おやつを持っていなくても、後追いしたりします。ただ、触られるのは怖くて嫌がりました。


ハッペニー5
さてさて、お散歩はどうでしょうか。
我家の周辺は、建て込んだ住宅街、学校や幼稚園、車の多い大きな通り、田んぼ、河川敷などがあります。


ハッペニーss2_1 ハッペニーss1
ハッペニーss3 ハッペニーss4
まずはうちの子達と一緒に行って、親睦を深めつつ、不安を軽減してあげました。やや怯える時もあったけど、特に誰かや何かを怖がったりすることはありませんでした。
畑に佇む「あの人」に、夜の散歩では怖くて前に進めませんでした。翌日、昼間に通った時には、じぃー…っと眺めて、その後、ちゃんとやり過ごせました。

1頭で連れて行った時は、みんなと一緒の時よりやっぱり緊張していました。でも、車や自転車にパニックになったり歩くのを拒否したりといったことはなく、お散歩自体は好きみたいでした。


トイレトレーニングは、成功率6割といったところでしょうか。トイレ場に誘導すると素直にそこでしますが、こちらがうっかりしている時にやっぱり失敗しちゃいました。自発的にトイレに行く事も度々ありました。里親さん宅でもすぐできるようになりそうです。


ハッペニー6
ひとつ心配なことは、うちの旦那さんがお散歩後に足を拭こうとすると、パニックになりました。私が拭くのは平気です。室内ではうちの旦那さんのあとについて行ったり、そばでくつろいだり、おやつが欲しくて飛びついたりするのに、撫ぜようとすると逃げるし、触らせてくれませんでした。
初対面の人や男の人が怖いのでしょうか。
まだ出合って数日です。焦りは禁物です。


ハッペニー4
車酔いは少しづつマシになっているみたいです。
他のスタッフが社会見学に連れて行ってくれたときには、結構激しく酔ってしまったらしいけど、今回、私の荒っぽい運転にもちょっとヨダレを垂らしていた程度。ちょっと前には奈良までドライブもしたしね。たくさん車に乗せるうちにきっと慣れていくことでしょう。
暴れたりしないし、(乗せているのを忘れてしまうほど)とても大人しくしているので、その点はやりやすい子です。


ハッペニー2
     (かじっているのは古ジーパンで作った犬おもちゃ。イタズラではないのでご心配なく★)

今回は3泊4日と短期間でした。
課題は、あまり面識のない人や男の人とのスキンシップをたくさん取って、慣れさせることでしょうか。

生後6~7ヶ月のハッペニーは、仔犬より落ち着いていて飼いやすく、まだ仔犬らしさも残っているので、飼い始めるのに絶好の時期です。
次の日曜日、神戸での里親会に参加します。
運命の赤い糸が早く見つかりますように!




神戸のGREEN DOG SUQAREさんでは、来年のアーク20周年を記念して、写真家 原田京子さんの写真パネル展を開催しています。動物達の声が聞こえるような写真の数々でアークを感じてみませんか?
11月30日まで展示しています。


神戸☆グリーンドッグ里親会
  11月22日(日) 13:00~17:00
  上記、20周年写真パネル展とコラボ開催!参加犬猫、選考中☆

南青山☆東京ARK里親会
  11月28日(土) 11:00~14:00



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2010年度版カレンダー発売中

2010カレンダー1

アークの2010年度版のカレンダー、もうご注文されましたか?
いつもご購入くださっている皆様には、ご支援とご協力に心から感謝申し上げます。

来年、20周年を迎えるにあたって、2010年度版には、アークの歴史を振り返るページが増えました。(壁掛けのみ)
2009年度版同様、原田京子さんによるフルカラーのカレンダーです。
アークの動物たちの生き生きとした表情がリアルに表現されています。


2010カレンダー2
     「アタシの分、まだあるかしら?」 がっちゃん

この壁掛けカレンダー(1部/1000円)を購入することによって、どのような効果があるのでしょうか?

◆6冊で血液検査と基本的な健康検査ができます。
◆15冊で2回分のワクチンができます。
◆25冊で1頭分の避妊去勢手術代になります。
◆250冊でアークの動物の1頭あたりの1年分の養育費になります。

1頭でも多くの子が幸せになれるよう皆様のお力添えをよろしくお願い致します。


2010カレンダー3
     「カレンダーっておいしいの?」 ゴミン

★☆★アークショッピング/カレンダー★☆★
【価格】
壁掛けカレンダー:1000円(税込)
卓上カレンダー:700円(税込)

【お申し込み方法】
<氏名、郵便番号、住所、電話番号、カレンダータイプ(壁掛け/卓上)、注文数>
を明記のうえ、下記まで。
 メール calendar@arkbark.net
 ファックス 072-737-1886
 電話 072-737-0712

【お支払い方法】
購入金額と送料が書き込まれた振込用紙をカレンダーと共にお送りします。


皆様のお申し込みを、心よりお待ちしております!


神戸のGREEN DOG SUQAREさんでは、来年のアーク20周年を記念して、写真家 原田京子さんの写真パネル展を開催しています。動物達の声が聞こえるような写真の数々でアークを感じてみませんか?
11月30日まで展示しています。

神戸☆グリーンドッグ里親会
  11月22日(日) 13:00~17:00
  上記、20周年写真パネル展とコラボ開催!参加犬猫、選考中☆

南青山☆東京ARK里親会
  11月28日(土) 11:00~14:00

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ARK 20th Anniversary Gala Dinner

11月7日(土)、アークが来年20周年を迎えるにあたり、ラマダホテル大阪にて、ARK創立20周年記念パーティが開催されました。
当日は103名と25匹の方々にご出席をいただきました。


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パーティのスタートは、エントランスより広間までのワンワン大行進。
レッドカーペットの上を紳士淑女とジェントルドッグたちが颯爽と行進しました。


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集まった25頭のジェントルドッグ達、辛い過去を持った子達もたくさんいます。ブリーダーに使い捨てにされた子、人に怯える野良犬だった子、保健所で殺処分寸前だった子、繋がれて置き去りにされていた子・・・。彼らがこうして日本のホテルの大広間でマナーを心得え、堂々と落ち着いている姿は壮観です。
「どうだ!」と、日本中に自慢したい気分になりました。


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サンクチュアリ施設の建設資金を募るためのオークションを行いました。
出品は、オリバーさんのアンティークコレクションや、フジコ・ヘミングさんから猫のぬいぐるみ、アークに保護された犬や猫の名付け親になる権利など18点。


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心地よい生バンド演奏の中、おいしいお食事をお楽しみいただきました。

アークの犬達のトレーニングをしてくださっているしつけインストラクターの津田先生には、フルート奏者という意外?!な一面があることも判明! すばらしい演奏を披露していただきました。

写真家の原田京子さんによる撮影会も行いました。プロのカメラマンに、ドレスアップして愛犬と写真を撮ってもらえるなんて、いい記念になったのではないでしょうか。


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ラマダホテルのディナー券や映画いぬばかの鑑賞券などがあたるくじ引き大会も盛り上がりました。

四つ足様専用のお手洗いももちろんご用意いたしました。


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楽しい時間はあっという間に過ぎてゆきました。
我々スタッフの不手際や至らない点により、ご気分を害されたことなどもあったことと思いますが、みなさまの暖かいご協力により、滞りなく有意義で楽しい一夜となりましたこと、ここで改めて心から感謝申し上げます。ご出席いただきました皆様、本当にありがとうございました。


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また、ラマダホテル大阪さんには、犬の同伴を快諾してくださった寛大なご対応とサポートに心から感謝申し上げます。今回のパーティを開催するにあたり、問い合わせをした大阪近郊のホテルで、犬の同伴を受け入れてくださったのが、唯一ラマダホテルさんだけでした。介助犬の同伴すらまだ一般的とはいえないこの日本で、どの一流ホテルよりも動物愛護に理解のある、先進諸国に誇れるホテルだと言えるでしょう。


20周年を目前に、サンクチュアリ施設の具体的なプランは完成しつつあるものの、夢の施設の実現には、資金面でのハードルが高く、道のりはまだまだ遠いといわざるを得ません。イギリスやドイツで実践されている保護施設や動物愛護の仕組みを日本でも現実のものとするため、我々アークの活動は前進あるのみ!!!



神戸のGREEN DOG SUQAREさんでは、来年のアーク20周年を記念して、写真家 原田京子さんの写真パネル展を開催しています。動物達の声が聞こえるような写真の数々でアークを感じてみませんか?
11月30日まで展示しています。

神戸☆グリーンドッグ里親会
  11月22日(日) 13:00~17:00
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  11月28日(土) 11:00~14:00

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咬み犬?いなちゃん。

「咬み犬?」
アークに保護されてすぐ、いなちゃんにはレッテルが貼られた。

みんながいなちゃんを慎重に扱った。
いなちゃんが“咬まなきゃいけない”状況を作らないよう、気を配って接した。

実際には、咬まれた人はいなかった。


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ある時、いなちゃんの担当スタッフから頼まれた。

「お散歩行ってみてくれへん?本気咬みする子じゃないねん。」

みんな、いなちゃんのリハビリをがんばっていた。

いなちゃんの顔見知りのスタッフなら何をしても平気だと言う。
体のあちこちを触れる。
抱っこができる。
注射や治療、トリミングもできる。

私はオフィススタッフになったので、動物達と接する機会が減っていた。
いなちゃんとは、ほぼ初対面。

一人でいなちゃんの犬舎に入った。


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警戒して、吠える、吠える、吠える。
でも、攻撃する気は全くないもよう。。。

目的は、里親さんに出せる子か判断すること。

だから、わざといなちゃんの「来ないで」サインを無視して、一般的な人がやるように、
「いなちゃ~ん、怖くないよ~、おいで~」なんて言いながら、正面から近寄ってみた。

お散歩に行くため、ハーネスをつけようとするけど、ぴょんぴょん逃げ回って、吠えまわって、私のことを拒否しまくり。

触られたくないそうです。

ドッグフードをちらつかせると、今度は「それをよこせ」と吠えまくり。

でも、やっぱりそれ以上の攻撃のサインは出さないいなちゃん。

ドッグフードでごまかしつつハーネスを着けて、とりあえずお散歩へ連れ出してみた。
お散歩好きなんやね。


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なんやの、その不安そうな顔。捕って喰ったりせぇへんがな。

フードをよこせと飛びついてくる。
一歩前へ出て押し戻す。飛びつかなかったらフードをあげた。

要求を通すために、吠える。
知らん顔してやった。静かになったらフードをあげた。

飛びつくのも、要求吠えも、20分ほどの散歩のうちにしなくなった。


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犬舎に戻って、ナデナデしてるかわいい写真を撮ろうと、ファインダーを覗いたまま頭を撫ぜていると、「かぷっ」と咬む仕草をしてきた。
“フリ”で撫ぜていること、ばれてた?

写真を撮るのを止めてナデナデした。
とても気持ちよさそうに、あっちもこっちも「なでてよ」って。

もう一度ハーネスを着け外ししてみた。
全く抵抗せず、素直に従ってくれた。


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いなちゃんは、とても賢い子なんだね。
初めて会う人に、いきなり近づかれたり、触られたり、誰だって嫌だもんね。
でも、いなちゃんの意思を無視していろんな嫌なことしても、軽く歯を当ててきただけで、それ以上本気で咬む気配は見せなかったね。

誰でもが飼いやすい犬とはいえない。
けど、いなちゃんの気持ちを理解してくれる里親さんはきっと見つかる。
その日まで、これからもリハビリがんばってね!



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ウォンちゃん事件

前回のフィールドノート里親会にて、ジンクの里親さんご家族とフィールドノートを後にしたウォンバット
みなさまのお察しの通り、トライアルしていました。数日後に里親さんから届いたメールでは、“怖がりさん”なりに新しい環境に馴染み始めて順調な様子が伺え、このブログでもいいご報告ができそうでした。

そんな矢先です。事件が起こってしまったのは。


ウォンちゃんが散歩中に逃げてしまったのです。
たくさんの方々にご協力を戴いての必死の捜索も空しく、行方がわからぬまま日々は過ぎていきました。
5日目の夕方、すっかり日も落ち、諦めて撤収に掛かっていたその時です。
無事身柄を確保!
軽いパニック状態ではありましたが、ケガもなく元気でした。

トライアル中だったため、ウォンちゃんの今後の処遇について話し合いの場を持ちました。
里親さんご家族は、怖がりのウォンちゃんが慣れてきていたことから気が緩んでいて、逃がしてしまったことを真摯に受け止め、非常に反省しておられました。
でも、一番の大きな原因は、トライアルに入る前の私からの説明不足であったと思います。怖がりな犬の扱いについて、具体的な説明が足りませんでした。怖がって固まっている子が少しでも懐いてくれば、こんなに嬉しいことはありません。気が緩むのは当たり前のことなのです。実際、逃がしてしまった際の状況には、里親さんに過失はなかったというのが私の考えです。命を預かる者として、アークの職員として、私がしっかりしていなかったばかりに、ウォンちゃんには不安で辛い5日間を体験させていまいました。ご近所の皆さんや関係した多くの皆様には、多大なるご迷惑をお掛けすることになってしまいました。

今回、ウォンちゃんは無事に見つかりましたが、それは本当に偶然に無事だっただけです。悲しい報告となっていた可能性は低くはありませんでした。実際、たくさんの動物を扱っているアークでは、ハッピーエンドばかりではありません。

話し合いの結果、ウォンちゃんはジンクの(年上の)妹として、正式に家族となることが決まりました。
ジンクのお宅で、無事に帰宅できたウォンちゃんを眺めていて、「かわいい・・・。アークで見るより女の子の顔しててかわいいな・・・」って気持ちになりました。そしたら、一緒にいた別のスタッフも同じようなことを思っていたそうです。仔犬の時にアークに保護し、4年間ずっとチャンスに恵まれず、やっと、やっと、この日が訪れました。
こんなことがあったのに、里親になることを断らないでくれたご家族には本当に感謝しています。


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↓↓↓その後のウォンちゃん、里親さんからのお便りの抜粋です。↓↓↓

今朝は、自分のフードをちゃんと食べた後、ジンクといっしょになって、「そのパンもちょうだい!」とテーブルのまわりを何度も歩いてました!!
びっくりしました。
みなさんに心配をおかけしておいて何ですが、少したくましくなって帰ってきた感じです。
「食べる事は大切だ」と思ったのかなぁ とみんなで笑っています。
散歩をしていても、前ほど、いろいろな音にビクビクしなくなりました。
(良く食べるので、ウンチは朝夕2回、しっかりとします)
ただ、散歩が終わると、雑木林へ帰ろうとします。(明らかに帰る場所を勘違いしています…)
 
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
(事件の前はずっと部屋の隅に固まっていて、食も細かったのに・・・)


「怖がり」、「警戒心が強い」、「人見知り」、「神経質」、「環境の変化に弱い」、「経験不足」。
そうした動物と暮らすのは、そうでない子と暮らすより、大変な面もあります。
でも、そうした子と暮らす人にしか得られない特別な幸福感があります。

どんな子達も幸せになってほしい。
暖かいおうちの中で、愛に包まれる暮らしをさせてあげたいです。
人間の勝手な都合に振り回されている動物達が、一頭でも多くの子達が、救われますように。


同じくフィールドノートの里親会に参加していたキーパーやズロティにも素敵なご家族が見つかり幸せになりました!


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