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2009年08月 | ARCHIVE-SELECT | 2009年10月

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スズちゃんの奇跡

スズ1
独身男性と二人暮らしだったスズちゃんは、アークという環境になかなか馴染むことができませんでした。だって、仕方がありません。犬や猫はいっぱいいるし、人の出入りは頻繁だし、いつも騒がしいし。今までひとりでのんびりと暮らして来た猫なら当然のことです。

猫がキライなスズちゃんは、他の猫と仲良くできないため、比較的広い多頭飼育用の猫舎に入ることができませんでした。そのため、狭い個室での暮らしが続きました。


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そのせいかどうかは定かではありませんが、ある日、お腹に湿疹のような「できもの」ができていました。ひとつやふたつではありません。まるで、健康スリッパみたいなイボがお腹にびっしりと。

診察をしてもらったところ、乳腺腫瘍の疑いが高く、最悪の場合、余命半年だと言われました。

ひとりのスタッフが言いました。
「余命半年かもしれないスズを貰ってくれる里親さんなんていないだろうし、このままアークの狭い個室でストレスにさらされて亡くなっていくのはかわいそうだから、自分の部屋で面倒を見る」と。


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アークでは、人と少し距離を置いてあまり甘えない性格だと思っていたスズちゃんでしたが、驚いたことに、スタッフの自宅で暮らすようになったら、仕事から帰ってきたスタッフにニャーニャーと甘えた声で擦り寄って、撫でて欲しいとそばにきておねだりをするようになりました。ごはんも好き嫌いなくなんでもよく食べるし、長時間のお留守番も平気。友人や訪問者が来ても、すぐに慣れるのです。アークで保護している時は、こんな子だと思いもしませんでした。


スズ3
もっと信じられないことが起こりました。
乳腺腫瘍の疑いが高いと言われたお腹にあったたくさんの「できもの」が、どんどん消えて行ったのです。診察を受けたところ、単なる乳腺の炎症によるものだったのかなんなのか、原因ははっきりしないが、とにかく腫瘍はないとのこと。念のため、2ヶ月また経過を見守り、再度診察を受けましたが、再発もなく、もう心配はいらないようです。

いったい、なんだったのでしょうか。やはり、ストレス性の湿疹だったのでしょうか。でも、もし、あのままアークでストレスにさらされる生活を続けていたら、本当に悪性のガンになっていたんじゃないかと、私は思います。


スズ4
紆余曲折あったけど、今のスズは、「余命半年の里親に出せない猫」ではありません。
自信を持っておすすめできる「飼いやすくて、楽しいパートナーとなれる猫」です。
独身の方にも、共働きで留守がちだから犬を飼うのは諦めているご夫婦にも、落ち着いた大人の猫を飼いたい方にも、スズちゃんはおススメです♪

今はスタッフの自宅に居るので、スズに興味を持たれた方は、事前にアークまでご連絡ください。すぐにスズを連れてきます!
◆◆◆ スズちゃんプロフィール ◆◆◆




 アーク設立20周年 写真パネル展
   日程:9月21日(月) ~10月18日(日)
   場所:magatama cafe×dining
 奈良おやこ文化祭(PRパネル展)
   日程:10月10日(土) 11:00~16:00
   場所:奈良公園 県立文化会館前「つどいの広場」
   http://www.nara-iff.jp/ja/pre-event/2009/09/13/4/
 フィールドノート里親会
   日程:10月18日(日) 11:30~16:00
   場所:field note(フィールド・ノート) 奈良市
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シルバーウィーク

秋の大型連休、みなさまいかがお過ごしになられましたか?

アークは連日大賑わいでした。
ご見学、里親希望さん、支援物資を持って来てくださった方、ボランティアさん・・・、たくさんの人が訪れてくださいました。対応しきれずお待ちいただいたり、ご案内やお話をゆっくり伺えなかったり、ご訪問者の皆様には、何かと行き届かずご迷惑をおかけしてしまいました。鳴り続ける電話にも手が回らなかったりで、本当にもうてんやわんやでした。

嬉しいこともいっぱいありました。たくさんの子に里親さんが決まりました!


karin_ume_anzu.jpg
生後間もなくアークの前に捨てられていた、あんずうめも新しい家族の元へ巣立ちました!
手塩にかけ、不寝の番で育て上げた子達だっただけに、里親さんが決まって嬉しい反面、お母さん役だったスタッフ達は、名残り惜しそうでした。

あとはかりんちゃんです。他の子猫達と遊びながら、新しい家族が迎えに来てくれる日を待ちましょう☆


karin_1.jpg
↑かりんをよろしく~☆
2009.05.31  子猫が捨てられていました
2009.06.18 すくすく育っています


連休は終わっちゃったけど、他の子達にも、1日も早く里親さんが決まってほしいです!



 アーク設立20周年 写真パネル展
   日程:9月21日(月) ~10月18日(日)
   場所:magatama cafe×dining
 奈良おやこ文化祭(PRパネル展)
   日程:10月10日(土) 11:00~16:00
   場所:奈良公園 県立文化会館前「つどいの広場」
   http://www.nara-iff.jp/ja/pre-event/2009/09/13/4/
 フィールドノート里親会
   日程:10月18日(日) 11:30~16:00
   場所:field note(フィールド・ノート) 奈良市
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9/13(日)グリーンドッグ里親会☆報告

IMG_5932.jpg
恒例のグリーンドッグ里親会、9月13日(日)の報告です。

今回はたくさんの方がご寄付の品を持ってきてくださいました。皆様のご支援たいへん有難く、この場を借りて、改めてお礼を申し上げます。ありがとうございます。アークの子達の為に、大切に使わせていただきます。


20090913ミッチー1_1
参加予定だったぷーくんに里親さんが決まったため、代打で参加してくれたのはミッチーです。
久しぶりのお出かけが嬉しかったのか、ウキャキャ、ウキャキャと大ハッスル。画像は、はしゃぎすぎて、お客さんが来た頃にはもうくったりしてしまったミッチーです。


IMG_5976_1.jpg 20090913ミカ1_1
恐がりのミカは、社会勉強を兼ねての参加です。
と、思いきや、堂々と会場を歩き回り、とても楽しそう。
アークでは、「恐がりで、スタッフでも特定の人間にしか懐かず、里親さんに紹介しづらい」と思われているミカですが、そんなイメージを一掃してしまうリラックスぶり。男の人が苦手と思われていましたが、付き添いのスタッフのそばを離れ、自分から興味を示して寄っていくし、おやつも貰って食べていました。
私の手からは一度も食べてくれなかったけど・・・(泣)

アークに来る前は、ホームレスさんと31匹の犬との大家族で暮らしていたミカ。大切にされすぎていた?彼女は、収納用のコンテナボックスで暮らす、文字通りの“箱入り娘”でした。


そして、今回お顔を見せに来てくれたアークドッグは・・・。


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ブリタニースパニエルのメイちゃん♀(上左端)。メイちゃんの妹のチャメちゃん♀(右上)は、後から家族になったお姉ちゃんのメイちゃんに怒られてばっかりなんだそう。2匹の普段の様子や、食餌、通院の事などを伺っていると、大切に大切に愛されているのがひしひしと伝わってきました。病気を抱えるメイちゃんがこんなにも元気で生き生きしているのは、里親さんの愛情のお陰なんですね。

さくらちゃん♀はいつもグリーンドッグさんでトリミングしてもらっているのに、あいかわらずビビッちゃってました。そして、さくらのふたりのお姉ちゃんが、アークの子の為に、お小遣いを貯めてお洋服をプレゼントしてくれました。ふたりの気持ちがこもったお洋服を着たら、もうすぐやって来る寒い冬もへっちゃらだね!本当にありがとうね。。。

1頭でも多くの子が、あなた達の後に続いて幸せになれるよう、がんばらないと!


20090913ボナ1_1
ボナちゃんには里親さんが決定しました!
こんなにかわいくて、活発で、犬付き合いがとても上手な仔犬なのに、予想外に行き遅れていて、スタッフみんな心配していましたが、こんなステキなパパとママと出会う運命が待っていたんだね!


20090913ウメカリン1_1 20090913ウメカリン2_1
20090913ウメカリン4_1 20090913ウメカリン5
猫はうめちゃんかりんちゃんが参加しました。姉妹のあんずちゃんも連れて行く予定でしたが、お腹をこわしちゃてお留守番でした。
移動の緊張と疲れから、最初は元気がなかった2匹でしたが、次第にリラックスしだし、みんなに構ってもらって、楽しそうに遊んでいました。いつのまにか、ごはんもちゃっかり食べちゃったりして。

うめちゃんたら、かりんちゃんの上でくつろいでるの?
さっきまでクッションの下に隠れていじけてたのはどこの誰?


20090913アル1_1 20090913アル2_1
IMG_5944.jpg 20090913アル3_1
参加予定だったラスティ君には里親さんが決定したため、代打にはアル君が立ちました。
お客さんみんなに甘えて、なでなでされて、遊んでもらえて、終始ご満悦のアル君。

そんなアル君にも・・・

おっと、まだナイショ・・・!



 アーク設立20周年 写真パネル展
   日程:9月21日(月) ~10月18日(日)
   場所:magatama cafe×dining
 奈良おやこ文化祭(PRパネル展)
   日程:10月10日(土) 11:00~16:00
   場所:奈良公園 県立文化会館前「つどいの広場」
   http://www.nara-iff.jp/ja/pre-event/2009/09/13/4/
 フィールドノート里親会
   日程:10月18日(日) 11:30~16:00
   場所:field note(フィールド・ノート) 奈良市
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| 広報・イベント | 11:17 | comments:4 | trackbacks(-) | TOP↑

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ゴールデンレトリーバーのアル君

兄弟のレオ君と一緒に保護された、ゴールデンレトリーバーのアル君
先月のこと、レオ君には、とっても優しい新しいお母さんができ、アークを巣立つことができました。


IMG_5546_1.jpg
アル君は、保護時、フィラリア症に罹患していました。
そして、全身に脱毛が広がっていました。
検査の結果、甲状腺機能低下症が原因であることがわかったので、決まったお薬を飲むことによって、この通り今はフサフサです。

人懐こくて陽気で、素直なアル君。
寂しくて、甘えたくて仕方がなくて、大きな体で全身全霊、甘えてきます。


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人が大好きで仕方がないアル君。
通路を担当のスタッフが横切る度に、後追いをして、要求吠えをしています。
でも、みんな忙しい。
やっと伏せたと思ったら、また誰かが通って、テンションがあがっちゃうアル君。 
胸が、ぎゅっと痛くなります。



IMG_5522_1.jpg
私がアークにいて、辛いことのひとつ。
それは、保護している子達が、愛してくれる自分だけの家族を得ることなく、アークで亡くなってしまうこと。


フィラリア症で、甲状腺のお薬を飲んでいるアル君だけど、
病気を抱えている大型の老犬のアル君だけど、
アル君を貰ってくれる人、早く見つけなきゃね。



IMG_5559_1.jpg
なぜだろう。
昨日車を走らせていると、お年寄りのゴールデンが散歩している姿を何頭も見かけました。

アル君には、あんな風にのんびりと、普通の家庭犬として暮らせる日は来るのかな。



 グリーンドッグ里親会
   詳細はこちら → グリーンドッグ里親会
 アーク設立20周年 写真パネル展
   日程:9月21日(月) ~10月18日(日)
   場所:magatama cafe×dining
 奈良おやこ文化祭(PRパネル展)
   日程:10月10日(土)
   場所:奈良公園 県立文化会館前「つどいの広場」
 フィールドノート里親会
   日程:10月18日(日)
   場所:field note(フィールド・ノート) 奈良市

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9/1発売 AERA に動物問題記事 第3弾!

9/1発売(9/7号)のAERA に、またもやペット問題についての記事が載ります。

タイトル 『犬を殺さないドイツの常識』犬達の天国と地獄


2008年12/8「ペットビジネスの闇」
2009年4/5「毎週木曜日は『捨て犬の日』」に引き続き第3弾!

これからもずっと、日本のペットの現状を取材し、記事にして伝えてほしいので、ぜひ購入して頂き、感想を編集部まで送って下さい。

また、気になった記事をクリックできるようになって(人気投票みたいな感じ)いるので、そちらもお願いします。
http://www.aera-net.jp/latest/

デジタル版購入はコチラ
http://www.aera-net.jp/

記者のブログ(?)にもコメントできます。
http://www.aera-net.jp/join/talk/090126_000630.html


******************
上記URLより

いつもアエラをご愛読いただき、また貴重な情報をお寄せくださり、 誠にありがとうございます。

またも前回からずいぶんと時間が経ってしまいましたが、犬の問題についての記事を8月31日に発売する号(民主党の鳩山由紀夫代表が表紙の予定です)に『犬を殺さないドイツの常識』というタイトルで書きました。

今回は、ドイツのティアハイムという動物保護施設や犬の保護に関する法律を現地で取材し、犬にとって「天国のような国」の状況をリポートしております。
「1匹も犬を殺さない」取り組み、ペットショップで犬の生体販売が行われないわけ等々、取材していてその徹底ぶりには感動すら覚えました。

一方で、ドイツとは対照的な「地獄のような国」日本の現状についても取り上げています。
営利なのか非営利なのかあいまいな「捨て犬保護施設」を称する一部の業者・団体を取り上げ、そこに保護された犬たちの悲惨な状況について書いています。

日本において、ドイツのような取り組みは不可能なのでしょうか?

動物愛護に携わっている皆様、関係行政機関の方々に是非ともご一読いただき、その可能性を探っていただければと考えています。

長々と失礼致しました。
アエラでは引き続き、この問題について取材を続けていく予定です。
今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

アエラ編集部・太田匡彦


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