
6/21(日)、神戸で行われたグリーンドッグ里親会の報告です。
有難いことに、たくさんの方々が足を運んでくださいました。
朝は雨だったし、外は息も詰まるほどの蒸し暑さ。だけど、グリーンドッグは涼しくて快適~♪室内での里親会は天候に左右されることなく、暑い季節も動物達に負担をかけずに開催できるので助かります。
グリーンドッグさんには感謝の気持ちでいっぱいです!

3月の里親会の時に里親さんとのご縁がみつかった
かりんちゃんが遊びに来てくれました!大きくなってたけど、やっぱり面影は残っていました。アカラスの治療中なんですって。この日も痒そうにしていました。早く完治しますように!
そして、ボスとチェリーも来てくれました~!
里親さんも「チェリーは無理じゃないか?」「会場の外で待ってようか?」と思案していたそうですが、そんな人間側の心配なんてなんのその。ムーミンが吠えてしまったのをきっかけにちょっとガウガウしてしまった一幕もありましたが、パディやサスケにしっぽを振って寄って行ったり、自然にその場に溶け込んでいました。ARKで7年もの間、「他犬がダメ」とレッテルの貼られたチェリーが、他の犬と一緒に自然にその場にいる。それだけで感動ものでした。

小型犬代表で参加したのはゆうちゃんです。
参加予定だった
ロミちゃんは前日にお腹を壊してしまったので選手交代。
ゆうちゃんは9才のおばあちゃんだけど、とっても若く見えるでしょ?元気いっぱいで愛想がいいゆうちゃん。お客さんみんなに甘えてとても楽しそうでした。

ARKに来て3年近くなるものの、初めてのイベント参加だった
ムーミン。
チビカや
モモタロウと同じところからレスキューされた子です。小柄でスキンシップが大好きでしっとり甘えてくるムーミンはスタッフ一押し。育った環境とARKしか知らないムーミンなので、始めての場所に怯えるのではないかと心配していたのですが、リラックスしてとっても楽しそうに、この日参加したみんなと遊んでいました。お客さんを恐がることもありませんでした。行き返りの車内でも最初は少しキュンキュン鳴いていたけど、次第に落ち着き車酔いもなし。いろんなことがわかったので連れて来てよかった!

人が大好きだけど、犬には吠えちゃうか興味を示さない
ミッキーですが、この日はみんなと一緒に走り回ったり遊んだりと他犬とのコミュニケーションが盛んでした。特にムーミンとチッチが好きみたいで、ずっとついてまわって口元を舐めていました。ムーミンにはマウントしすぎて怒られて、それでもケンカにもならず、それからはマウントはしなくなり、後ろをついて回って口元を舐めてスキスキ攻撃を続けていました。
ムーミンは同じ大きさくらいでオス、チッチは自分より大きくてメス。ダックスのゆうちゃんにも興味津々。相性の傾向なども特に浮き彫りにならず。ミッキー、犬付き合い上手やんか!
だけど、やっぱりボールは守るし(ボール大好きなんです)、大きな声で吠えて鳴き止まなくなった一幕もあったので、きちんとしつけができてリーダーシップを示せる人でないと里親さんになるのは難しいのかなぁ…。
この日はお客さんのお子さんとも楽しそうに遊んでいたけど、おもちゃを守ったりする面が心配だから、やっぱり小さなお子さんのいる家族は不向きだろうし、一度出戻っている子なので、里親さん選びはどうしても慎重になってしまいます。
パディくんといえば、お客さんが来るまではハイテンション!猫のテーブルに登ってみたり、他の子達とはしゃぎまわっていたのですが、お客さんが来出すと、机の下に篭ってしまったり、室内に入るのを嫌がって外のベンチの下に篭ったり。かと思えば、外にそっとしていたらしていたで、羨ましげに中の和気藹々とした様子を覗き込んでいたり…。外では子供達と楽しそうに戯れていました。
そうこうするうちに慣れたのか、後半はいつのまにか中に入って馴染んでいました。彼の中で色々な心の葛藤があったのでしょうか?!

生い立ちのせいか、ARKでは臆病な一面もみられる
サスケですが、この日は活発でひょうきん者。彼もとても楽しそうにしていました。
そして、ご指名をいただきましたよ☆ お話をARKに持ち帰り検討です。
チッチも里親希望のお申し出をいただきました!またアークまでチッチに会いに来てくれるとのこと。会場では猫に執着していたので、猫との同居は無理そう…。(ご希望のお宅に猫はいません)
今回参加した子達は、みんな普段は別々の犬舎で暮らしています。
パディやミッキーは犬付き合いが上手なほうではないし、今回のメンバーは私達スタッフにしたら、ちょっとハイレベルで挑戦的な(?!)組み合わせでした。だけど、みんなとっても打ち溶け合って、楽しそうで、上手にコミュニケーションが取れていました。その様子を見ているだけで幸せな気持ちになりました。
そして、200頭もの犬を収容しているシェルターという環境は、普段彼らにとって緊張感のある環境なんだということを再認識しました。


それ以外にも、以前、里親となってくださった方で、「前の子が亡くなったので、病気があってもいいから貰われにくい子の里親になりたい」とのお申し出をいただきました。しかも2件も。
1件は障害があった子でした。里親さんの元で犬らしさを取り戻して生き生きとしている生前のお写真を拝見し、目を真っ赤にして、だけど毅然とお話を聞かせてくださる様子に、どれだけ大切にしてくださっていたか、かわいがってくださっていたか、痛いほど伝わってきました。そしてまた、次の子を考えてくださっているなんて。
もうお一方は、「それが自分にできるせめてもの世間への恩返し」と、涙を浮かべて話してくださいました。お言葉が胸に深く残っています。


ムーミン&スナフキンは行き帰りの車内では、ずっと文句タラタラでうるさかったです。「出せや~」「いやや~」「どこ連れて行くね~ん」… 犬達はみんな大人しくてお利口さんだったのに。
会場では、テンションのあがりまくった犬達にケージを覗き込まれ、パディはテーブルに登るし、すっかり萎縮してしまいましたが、次第に慣れてきて、猫じゃらしで遊んだり、ごはんを食べたり、抱っこしてもらったりとしっかりアピールできていました。
★おまけのお話★
サクラの里親さんが遊びに来てくれたのですが、「犬達が巻いているバンダナを購入したい。フィールドノートの記事を見て気になっていた。」とお尋ねが。
実はこのバンダナ、一人のスタッフの女の子の手づくりなんです。里親会に参加する犬の為に作ってくれたもので、ARKのロゴはひとつひとつすべて手刺繍なんですよ~。スゴイでしょ?!