fc2ブログ

2009年04月 | ARCHIVE-SELECT | 2009年06月

≫ EDIT

子猫が捨てられていました

アークの前に小さなダンボール箱が置かれていました。

090521_1.jpg
段ボール箱には、「すいませんがお願い致します。」と書かれてあり、中には、生後1週間経つか経たないかくらいの子猫が4匹。へその緒がついていて、目も開いていません。使い捨てカイロなどで保温もされておらず、薄っぺらいタオルが一枚だけだったので、子猫はかなり衰弱していました。

おそらく、早朝に置き去りにしたのだろうと思われますが、発見が遅れていたら、手遅れになっていたであろう、ぎりぎりの容態です。


090521_2_1.jpg
保温をし、ミルクを飲ませるものの、なかなか吸い付いてくれません。
今にも消えてしまいそうな、あまりにも小さすぎる命に、必死にミルクを飲ませるスタッフの口から、悲痛な想いがあふれました。

「今飲まなきゃ…!」
「生きてぇ…!」



090521_3_1.jpg
体調管理が難しい乳飲み子のお世話は、誰にでもできることではなく、数名のスタッフが交代で担当しています。しかし、子猫にかかりっきりになれるわけではなく、日常の犬や猫達のお世話と、数時間置きの授乳や排泄のお世話で、眠れない日々を送っています。


動物遺棄は犯罪です。
「動物の愛護及び管理に関する法律」により、五十万円以下の罰金に処されます。捨てられていた動物は、動物愛護法による遺棄罪の「証拠物件」とみなされます。警察の捜査によって、犯人が特定されて起訴された例もあります。ARKでも警察に届けを出します。
動物の愛護及び管理に関する法律(抜粋)



| | 06:05 | comments:7 | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

5/24 FieldNote里親会☆報告

090524fieldnote001.jpg 090524fieldnote002.jpg
090524fieldnote003.jpg 090524fieldnote005.jpg
新型インフルの懸念から、中止も検討された今回の里親会。開催しても、人が集まるかどうかが心配でしたが、そんな不安もなんのその。把握しきれないほどの人出でした。ただ、行き帰りの道中が、いつもなら観光地奈良らしい混雑であるのに、今回はとても空いていましたので、ここフィールドノートだけが世俗離れした空間だったことは間違いなさそうです。

今回は、オーガニックのお茶や野菜のお店、前回の秋の時もご一緒した靴下屋さん、木細工のお店、皮革小物屋さん、焼き物屋さんも出店。


090524fieldnote006_1.jpg 090524fieldnote007.jpg
090524fieldnote008.jpg 090524fieldnote004.jpg
おや?オリバーガーデンの苗コーナーまであるじゃないですか。

今回、新型インフル騒動にも負けず、多くの人出で賑わったのは、参加店舗のみなさまのお陰でもあります。各店舗のみなさまからもご寄付をいただき、重ね重ねありがたいかぎりです。

午後から一時的に雷雨に見舞われてしまいましたが、大盛況のうちに幕を閉じる事と相成りました♪


090524fieldnote01_1.jpg 090524fieldnote02.jpg
090524fieldnote07.jpg 090524fieldnote05-1_1.jpg
ARK出身のワンちゃんもたくさん来てくださいました。
「32匹の商売道具」のうちの1頭ナピちゃん、同じくイマナ、前回のフィールドノート里親会で里親さんが決まったジンク、ウィスカス、タークィン…


090524fieldnote03.jpg 090524fieldnote06.jpg 090524fieldnote05_1.jpg 090524fieldnote04.jpg
パフィン&ビゴリ、小六、あんこ(わかめ)、ボーイ… 
みんなに再会できて、幸せそうな様子や成長した姿を見せてもらえるのも、楽しみのひとつです!

(遊びに行ったのにうちの子の名前がない!という里親さん、忘れん坊でおっちょこちょいのKKに代わって、ぜひカキコを…!)


090524fieldnote12_1.jpg 090524fieldnote11_1.jpg
090524fieldnote15_2_1.jpg 090524fieldnote09_1.jpg
さてさて。
主役である里親募集で参加したアークドッグたちの様子は…?

モミちゃん
終始リラックス&知らない人みーんなに甘えんぼ。アークの犬舎でフェンス越しにワンワン吠えているモミちゃんとは別犬のような愛想の良さでした。犬を飼うのがはじめての人にも安心して勧められます。

ミッチー
子供さんに抱っこされても大人しく、まったりしていたり、キュンキュン鳴いておやつをねだったり、みんなを和ませていました。かと思えば、超ハイテンションになっておもちゃを振り回し、大人しいミッチーとはじけるミッチーのふたつの顔を披露しちゃいました。

まいちゃん
最初から緊張したり怖がったりすることが全くなく、普段お世話しているスタッフがそばにいなくても、こなれた様子で余裕たっぷりに過ごしていました。ARKでの怖がりさんな印象とは全く違い、誰でも飼いやすい子であることがわかりました。


090524fieldnote13_1_1_1.jpg 090524fieldnote14_1.jpg
IMG_0326_1.jpg IMG_0354_2.jpg
ウォーリー
いつものはちゃめちゃでやんちゃなウォーリーはいづこへ??大人しくてとてもお利口さんでした。…というのは、最初のうちだけ。緊張と見慣れない環境に面食らってただけみたいです。すぐに打ち解けて、持ち前の人懐こさと人目を引くルックスでみんなの人気者でした。

タクヤ
トイプードルとパピヨンのミックス犬であるタクヤくん。天真爛漫で元気いっぱいで、人が大好きなので、たくさんの人にかまってもらえてとても楽しそうでした。まだ1才なので、かわいいからと言って甘やかすとナマイキ小僧になってしまいます。きちんとしつけのできる里親さんを見つけようね!

ももたろう
ARKでは怖くて吠えてるか、小屋に隠れているももたろう。慣れるのに時間はかかるけど、甘えん坊でやさしくて、人に従順な子です。この日はウッドデッキで逃げ場を探して必死に。。。急遽、人気のないところに移動させて休ませたり、室内の家具の下に隠れ家を与えて、そこからまずは外を観察させたり。スタッフみんなの気使いが実り、徐々に慣れてきて、人が室内にひしめきあってる時に、おやつに釣られて「オスワリ」、「オテ」、「フセ」、「マテ」を隠れることなく披露。最初の怖がり度が激しかっただけに、オスワリをしておやつを食べただけで、みんなの感動を誘っていました。ももちゃん、なんだか得したね。


090524fieldnote20_1.jpg
今回の一番嬉しいご報告は、なんと言ってもルウトに里親さんが決定したこと!
ブリーダーから引き取られたルウトが、ひとつの命として愛してくれる家族を手に入れることができました。おうちの準備が整い次第、お迎えとなります。



| 広報・イベント | 23:41 | comments:3 | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

ティペちゃんのお尻の魔物

tipex3_1.jpg
骨まで凍ってしまいそうな真冬のある日、道端に置かれていたのは、封の開いたドッグフード、犬用クッションベッド、その横にぽつんと、ミイラのように痩せ細った骨と皮だけの小さな犬。
それが、イタリアングレーハウンドのティペックスが捨てられていたときの状況。


tipex1_1.jpg
保護したばかりの頃は、刺激とは言えないほどの些細な刺激に反応し、自分の足に攻撃を仕掛け、パニックになり、人にも唸り、手が付けられない状態でした。お尻には、床ずれのようなジュクジュクの傷がありました.。けど、「オスワリ」や「マテ」など、いろんなコマンドは知っていました。いったい今まで、どこでどんな生活をしていたのでしょうか。


tipex4_1.jpg
歯石がたくさん付いていた歯は、獣医さんできれいにスケーリングしてもらいました。
ミイラのように痩せていた体は、だいぶふくよかになってきました。
なかなか歩かなかったお散歩も、今では大好きで、「早く行こう!」とおねだりするようになりました。
お尻の傷もほとんど治りました。
それに、保護した頃に比べて、なんだか若返ったように感じます。もしかしたら、最初の推定年齢よりも実は若いのかもしれません。


tipex2_1.jpg
意思表示もするようになり、表情も豊かになって、犬らしくなったティペちゃん。
だけど、たくさんの犬がいて、いつも騒がしいアークは刺激が多すぎて、どうしても興奮をゼロにはできません。今でも自分の足を威嚇してパニックになる時があります。


tipex7_1.jpg
夜、丸くなって眠っているティペちゃんを静かに撫でるとき、寝ぼけまなこでこちらを見つめかえしてきます。その、黒く潤んだ瞳の奥には、どんな辛い過去が刻み込まれているのでしょう。心の闇をいまだ抱えるティペちゃんが本来の自分を取り戻す為に必要なもの。それは、穏やかに暮らせる環境と、頼れる飼主さんです。


スタッフの一人が言いました。「ティペのお尻には魔物がいるんだね」って。
お尻の魔物を退治できるのは、里親さんだけだなんだよ、ティペちゃん。


★ 5月24日(日)は フィールドノート里親会 ★
 詳細と参加するワンちゃんは → コチラ

FIELD NOTE フィールドノート
tel:0742-36-7227
奈良市四条大路2丁目2-77
営業時間 11:00-18:00 
定休日 毎週月曜日




7月2日(木) 追記

ティペックスが安楽死になりました。
保護当初からあった問題行動(自傷行為)が悪化し、自分の臀部を傷つける行為がひどくなってきました。それだけではなく、他犬への攻撃性や、興奮時に発作を起こすようにもなりました。
できうるかぎりの改善策を試み、獣医さんにも相談しましたが、生活場所を変えても改善せず、他犬が散歩の時にも興奮し、他犬に対して、人が関わっていない時にも吠えかかる様子を多く見る様になりました。

「難しい子だけど、なんとかチャンスを…」との思いから里親さんを募集し、ブログにも掲載をしましたが、ティペちゃん自身のQOLが低下し、保つことができなくなったため、苦渋の決断をせざるを得なくなりました。

里親希望のお申し出は何度かあったものの、実る事はありませんでした。
残念なお知らせとなり、本当に申し訳ありません。
本当に、本当に、無念です。


| | 23:31 | comments:6 | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

写真展 「躍動する犬たち」

今日から3日間、「ギャラリー小さい芽」にて、写真展「躍動する犬たち」を開催しています。
撮影したのは、ボランティアとしてARKに通っている鷲 賢太郎さんです。

写真展2
「躍動する犬たち」のタイトル通り、今日お越しくださった方々からは、「声が聞こえてくるような写真」 「表情が豊か」などのご感想をいただくことができました。

以前里親となってくださった方々もたくさんいらしてくださいました。ワンちゃんのお顔を見せにきてくださった方、お写真を持って来てくださった方、それぞれ幸せに暮らしている様子を伺うことができ、とても嬉しく、こちらこそ幸せな気持ちになりました。


写真展3
会場である『小さい芽』は、建築家・安藤忠雄氏の設計。写真だけでなく、スタイリッシュな建物自体も見ものです。

会場では、写真ポストカードとあわせて、原田京子氏の撮影によるARK写真集の販売も行っています。ぜひとも御友人方とともに足をお運びください。
もちろん、オリバーさんも応援にかけつけます☆


写真展1
【日時】
2009年 5月 8日(金)  9日(土)  10日(日) 
午後1時~8時 入場無料
(最終日は6時まで)

【会場】
「ギャラリー小さい芽」
阪急神戸線「夙川」徒歩4分




☆チェリーのリホームが正式に決定しました!
コチラにも追記)
写真展には、チェリーの写真もあります♪



| 広報・イベント | 23:20 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

チェリーのその後

実は…、チェリーがトライアル中なんですよ~!

里親希望者さんは、以前ブログで紹介したボスというラブラドール・レトリーバーの里親さんです。ボスの前にも大型のMIX犬を貰ってくれていました。

チェリーのことは以前からご存知で、他の犬に攻撃性を見せる子だという子だとも理解した上で、里親の申し出をしてくださったのです。

「チェリーは他犬がダメな子」 これは、長年彼女に張られたレッテル。
担当のスタッフと里親希望者さんのお宅へお見合いに行ったチェリーでしたが、半分くらいは「ムリだろうな…」って、諦めて送り出しました。だから、朗報が入った時は、嬉しくて…、めちゃくちゃ嬉しくて…、涙が出てしまいました。。。
その日の夜には里親さんから電話があって、「2匹で遊んでいる」・・・と!電話口の向こうからはおもちゃのピーピー鳴る音がするではありませんか…!!

チェリーは、アークで長い年月を過ごしすぎてしまった子や、貰われにくい子達の可能性を大きく広げてくれました。希望の星です!!私達スタッフも勇気と希望を貰いました。
このまま順調に行きますように!


ピピちゃんも、里親さんから幸せそうなお写真が届いています♪

虎次がリホームしました。前回のグリーンドッグ里親会でのご縁です♪

ウサギのラビーちゃんがリホームしました♪



★ 5月24日(日)は フィールドノート里親会 ★
詳細は決まり次第、ニュース&イベントに告知します!
FIELD NOTE フィールドノート
tel:0742-36-7227
奈良市四条大路2丁目2-77
営業時間 11:00-18:00 
定休日 毎週月曜日




2009年5月9日 追記

チェリーのリホーム 正式に決定!!
ボスと寄り添う写真が里親さんから届きました。
まるで何十年も寄り添った伴侶のようです。いや、付き合って間もないラブラブカップルかな?!

チェリーのことを気にかけて下さっていた皆さま、これで安心して眠れる夜を迎えることができますか?! (^^)



| リホーム | 19:47 | comments:6 | trackbacks(-) | TOP↑

2009年04月 | ARCHIVE-SELECT | 2009年06月