2008.06.28 Sat
Thank you for look at me!

あれ?アトミ、車に乗ってどこ行くの?
なんと!今日はアトミを里親さん宅へお届けに行ってきたのでした!
もう2年以上もARKで過ごしてしまったアトミ。ARKでの毎日は、決してQOLを保っているとは言いがたいものでした。フェンスを舐めて亜鉛中毒になったことがあるため、ベニヤ板とアクリル板が張り巡らされた犬舎で暮らし、前を通る犬に吠え、ベニヤ板で見えないから立ち上がってフェンスに体当たりし、ヒーヒー鳴いて興奮する日々。誰にでも飼い易い犬ではないし、実は、リホームを諦めかけていたのでした。だから、アトミを乗せて里親さん宅へ向かうことができるなんて、本当に嬉しかったです。ARKでは解決できないストレスからアトミを救ってくださった里親さんには心から感謝しています。帰りの車中、ひとりなのが、なんとなく、寂しかったのでした。

様々な事情でARKにたどり着いた動物たち。私は、ARKは彼らにとって、「終着点」ではなく、「通過点」であって欲しいと思っています。一生を終える場所ではなく、もう一度幸せを掴んで、旅立って欲しいのです。
保健所に持ち込まれていたら、とっくにガス室で窒息死していた命たち。私たちは、このかけがえのない命を、まだ見ぬ里親さんがいつか迎えに来てくれる日まで、お預かりしている気持ちでお世話させていただいています。

保護した動物、飼っていた動物をARKに置いていく方々が、これで解決したかのような、安堵の言葉を口にされることがあります。だけど、その子にとっては、これが試練の始まりです。愛する特別な人を失って、犬や猫であふれかえる環境で、いろんな鳴き声や見知らぬ訪問者の目にさらされ、その環境に慣れるには時間も体力も精神力も必要となり、相当なストレスとの戦いが始まるのです。馴染めずに体調を崩す子は稀ではありません。

だからこそ、飼ったからには最後まで責任を持って欲しいと思うし、動物を飼う前には、命を預かることについて、慎重に先々のことまで考えてからにして欲しいと思います。
うまく行かないこととか、辛いことの方が多い毎日だけど、幸せを掴んでARKを旅立っていく子がいるから、がんばれます。みんな、みんな、幸せになろうね。里親となってくださった方々にも心から感謝申し上げます。
ノワもリホーム決定!里親さん宅の準備ができるまで、大切にお預かりしなければ♪
ぶーにゃんにも里親さんが見つかりましたよ~☆☆
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