2008.12.26 Fri
ひのちゃん検尿結果
吹雪で視界が真っ白になったり、お日様が照ったりと、めまぐるしいお天気でしたが、積雪量はさほどでもなく、無事に1日が過ぎました。




世間は明日から9連休なんですね。
だけど、動物のお世話に盆も正月も関係ありません!ARKはいつも通り、てんやわんやの日々になりそうです。寒さのせいで体調を崩す子が続出しているので、気を引き締めてお世話にあたらなければ。
里親希望者さまのお越しも従来通りお待ちしています!雪、大丈夫ですよ~。

さて、さて。 ひのちゃんの検尿結果の報告です。
ストラバイトは消え、尿のpHも正常値になっていました。すっかり健常犬♪
処方食を与える以外で、ストラバイト結晶症に有効なのは、次の4点です。
◆フードをふやかして水分の摂取量を増やす。
◆ストレスの軽減と十分な運動。
◆ビタミンCを多めに与える。 (人間用のサプリメントを利用する)
◆メチオニンを与える。
(メチオニン(必須アミノ酸)が含まれているサプリメントを与える)
(食品では、サンマや生肉(1回10gが上限)が有効。骨はカルシウムでアルカリ性食品なので取り除く)

処方食や各種ドッグフードに関して、ここではあまり言えませんが、肉食系である犬に穀物主体のフードを与えれば、なんらかの弊害が出てもおかしくありません。また、 人間の食品でも有害物質が当然のように含まれている昨今、安全な食べ物を与えることは飼い主の責任のひとつです。人間も犬もキケンなものは食べないほうがいいに決まっていますが、「発がん性物質が入ってます」とか、バカ正直に表記されているわけもなく、消費者が賢くなるしかありません。
ストレスと運動不足といえば、お庭に繋いだままでお散歩は排泄を済ませる程度、外を通る人や犬に吠えるだけの生活を送っているワンちゃんや肥満のワンちゃんもストラバイトのお友達です。

実は、フードをカリフォルニアナチュラルにしていてもphは下がらず、どうしたものかと悩んだ時もあったのですが、メチオニンを与え始めると、数日後にはphは正常値になりました。
うちで預かっている間はご寄付でいただいたカリフォルニアナチュラルで様子を見ようと思っていますが、他のものでも大丈夫そう。もちろん手作り食でも。里親さんの都合のいい食餌で心配なさそうです。
ひのちゃんを気にかけ、フードをご寄付くださったみなさまには心から感謝しています。本当にありがとうございます!!
(ほれ、ひのもお礼を言いなさい!)
「・・・?」
そうか、お正月連休か・・・。
里親希望者さんが来るかもしれないし、明日はひのちゃんを連れて出勤しようかな♪
2009年1月6日
犬のストラバイト結石症の予防について補足
獣医師免許をお持ちの方が犬のストラバイト結石症について、最近の情報を調べてくれ、ご助言をいただくことができましたので補足します。
犬のストラバイト結石症の再発予防に処方食(療法食)は必要なく、感染予防につきるそうです。
そして感染症の再発は、尿の酸性化剤や処方食ではできないとのことです。
たっぷりの水分と質の高い食事を摂る(そして、 ストレス解消、健康体維持の基でもある運動!)というのは体の抵抗力を上げるという意味では、非常に重要だと思います。これはひのちゃんにかぎらないことです。
ただし、一度オシッコの病気になったことのあるワンちゃんや、そうでなくても、やはり、普段の様子と違う、おかしいなと思ったら、すぐに獣医さんに相談し、必要な治療をきちんとすることが大切です。
結石ができていたり、細菌感染をしている場合は、お薬や処方食のお世話になり適切な治療をすることが不可欠です。今回、ひのちゃんも獣医さんの指示の元、お薬による治療をした後の、維持と予防のお話です。
説明不足でみなさまに誤解を招く結果となりましたこと、深くお詫び申し上げ、補足させていただきます。
注意! 結石症とは目に見える大きさの石が存在することです。
尿中にストラバイトの結晶が見えることを言う物ではありません。
又、この情報は猫のストラバイト結石とは違います。
| 犬 | 22:29 | comments:9 | trackbacks(-) | TOP↑
検尿に関して
今回、ひのちゃんの預かりと我が家に新たに迎えたグレートデーンのかもめのアルカリ尿とストラバイトの食事と運動による治療を行ったことで学んだことなんですが、尿検査は1日1回しても意味がない!ということです。
実際検査をしてみるとわかるのですが、尿のpHは一日のうちに目まぐるしく変化します。
動物病院で1回検査してpHが高いからということだけで、処方食(療法食)を処方され食べさせていませんか?
もし、検査でアルカリ尿であることが判明したら、試験紙を購入して自分で計ってあげてほしいと思います。
それも時間をあけて朝、昼、晩、食前、食後みたいな感じで検査してみます。
何度か検査した結果、やはりずっとpHが高いなら、ストラバイトができる可能性があります。
もし、ご愛犬のpHがずっと高いなら、一度犬を思いっきり走らせて(できたらドッグランなどでフリーで走らせる)みてください。
犬を走らせるとアドレナリンが分泌され、後に犬が凶暴になるといった根拠のないことを言うインストラクターやトレーナーがいますが放っておきましょう。
我が家は毎日普通の散歩に神社の階段60段を10往復するというのをプラスしています。
ですが、我が家の犬たちは穏かで凶暴でもありません。
強度の高い運動は犬の問題行動も消し去ってくれますよ。
へとへとになるまで運動させた後にもう一度pHを計ります。
たいていはこれでpHは下がります。
こういった場合は単なる運動不足なので、毎日運動させることでpHは安定します。
というか、日ごろの運動不足を反省してください。
ちゃんと運動させていたら犬はストラバイトもアルカリ尿にもなりませんから。
それでもダメならばいよいよ食事の管理が必要になります。
もし病院での検査でストラバイト結晶が発見されても、大きな石になっていない限り食事の管理と運動で消えてなくなります。
処方食(療法食)は別の病気を起こす可能性が高いので、おすすめできません。
尿のpHは常に変動しており、一日のうちで1回でも平常値(弱酸性、pH6前後)になる時があるなら全く問題はありません。
この状態ではストラバイトはできません。
でも安心してはいけません。
慢性的な運動不足は尿のpHを引き上げます。
しっかり運動させてあげてくださいね。
知っておいていただきたいことなんですが、
運動をすると犬の尿は酸性に傾きますのでアルカリ尿を防止できます。
犬などの四足の動物の尿道は膀胱の横についていますので、ずっと繋がれていたり、運動不足になると底の部分にストラバイト結晶が溜まり、後に結石となります。
ちなみに人間の場合は膀胱の下に尿道がついているのでストラバイトは結石にならず排出されます。
食事の際に十分な水分摂取をして、十分な運動を行うことで膀胱の中をチャプチャプとシェイクさせるわけです。
それでオシッコをさせると尿と共にストラバイトも排出されるわけなんです。
だからストラバイトとアルカリ尿には運動が一番なわけです。
小型犬なら飼い主さんが早足で歩けば十分ですし、大型犬などでは少々早足で歩いてもストラバイトの排出という意味からは効果が薄いので、一緒に走るなどが必要となってきます。
飼い主さんの脂肪も燃焼しますので一石二鳥です。
猫の場合は、猫じゃらしなどを使ってジャンプさせます。
もちろんリードをつけて散歩しても良いですが(笑)
食事の面では
ひのちゃんの場合、当初はストラバイトの成分であるマグネシウムやリン分の少ないフード(カリフォルニアナチュラル)を与えて様子をみました。
が、1ヶ月経っても結果は変わらずでした。
そこで我が家のフードを作ってもらっている会社の社長さんに相談したんです。そこで「メチオニン」と運動療法をすすめられたわけなんです。
メチオニンは肉類に多く含まれています。
手軽な方法としてはフードに生肉をトッピングします。
KKが書いてある通り最初は1食あたり10gを上限とします。
細菌や寄生虫などの問題から肉の生食は牛か馬かマグロがベストです。
猫は犬より肉食性が強いので、穀物系のフードを与えていると容易にアルカリ尿になりストラバイトになります。
また、多くのペットフードは高温で製造しているのでせっかくのメチオニンが壊れてしまっています。
だからトッピングで補います。
メチオニン粉末でも良いのですが、お肉をトッピングする方が犬猫も喜びます。
百害あって一利なしでぼったくりの処方食(療法食)から卒業しましょう。
| レガの父ちゃん | 2008/12/27 11:22 | URL | ≫ EDIT