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ひのちゃん検尿結果

今日のARKは初雪&初積雪でした。
吹雪で視界が真っ白になったり、お日様が照ったりと、めまぐるしいお天気でしたが、積雪量はさほどでもなく、無事に1日が過ぎました。

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世間は明日から9連休なんですね。
だけど、動物のお世話に盆も正月も関係ありません!ARKはいつも通り、てんやわんやの日々になりそうです。寒さのせいで体調を崩す子が続出しているので、気を引き締めてお世話にあたらなければ。
里親希望者さまのお越しも従来通りお待ちしています!雪、大丈夫ですよ~。


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さて、さて。 ひのちゃんの検尿結果の報告です。
ストラバイトは消え、尿のpHも正常値になっていました。すっかり健常犬♪

処方食を与える以外で、ストラバイト結晶症に有効なのは、次の4点です。

◆フードをふやかして水分の摂取量を増やす。
◆ストレスの軽減と十分な運動。
◆ビタミンCを多めに与える。 (人間用のサプリメントを利用する)
◆メチオニンを与える。
  (メチオニン(必須アミノ酸)が含まれているサプリメントを与える)
  (食品では、サンマや生肉(1回10gが上限)が有効。骨はカルシウムでアルカリ性食品なので取り除く)


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処方食や各種ドッグフードに関して、ここではあまり言えませんが、肉食系である犬に穀物主体のフードを与えれば、なんらかの弊害が出てもおかしくありません。また、 人間の食品でも有害物質が当然のように含まれている昨今、安全な食べ物を与えることは飼い主の責任のひとつです。人間も犬もキケンなものは食べないほうがいいに決まっていますが、「発がん性物質が入ってます」とか、バカ正直に表記されているわけもなく、消費者が賢くなるしかありません。

ストレスと運動不足といえば、お庭に繋いだままでお散歩は排泄を済ませる程度、外を通る人や犬に吠えるだけの生活を送っているワンちゃんや肥満のワンちゃんもストラバイトのお友達です。


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実は、フードをカリフォルニアナチュラルにしていてもphは下がらず、どうしたものかと悩んだ時もあったのですが、メチオニンを与え始めると、数日後にはphは正常値になりました。
うちで預かっている間はご寄付でいただいたカリフォルニアナチュラルで様子を見ようと思っていますが、他のものでも大丈夫そう。もちろん手作り食でも。里親さんの都合のいい食餌で心配なさそうです。

ひのちゃんを気にかけ、フードをご寄付くださったみなさまには心から感謝しています。本当にありがとうございます!!
(ほれ、ひのもお礼を言いなさい!)
 「・・・?」


そうか、お正月連休か・・・。
里親希望者さんが来るかもしれないし、明日はひのちゃんを連れて出勤しようかな♪






2009年1月6日

犬のストラバイト結石症の予防について補足


獣医師免許をお持ちの方が犬のストラバイト結石症について、最近の情報を調べてくれ、ご助言をいただくことができましたので補足します。

犬のストラバイト結石症の再発予防に処方食(療法食)は必要なく、感染予防につきるそうです。
そして感染症の再発は、尿の酸性化剤や処方食ではできないとのことです。
たっぷりの水分と質の高い食事を摂る(そして、 ストレス解消、健康体維持の基でもある運動!)というのは体の抵抗力を上げるという意味では、非常に重要だと思います。これはひのちゃんにかぎらないことです。

ただし、一度オシッコの病気になったことのあるワンちゃんや、そうでなくても、やはり、普段の様子と違う、おかしいなと思ったら、すぐに獣医さんに相談し、必要な治療をきちんとすることが大切です。
結石ができていたり、細菌感染をしている場合は、お薬や処方食のお世話になり適切な治療をすることが不可欠です。今回、ひのちゃんも獣医さんの指示の元、お薬による治療をした後の、維持と予防のお話です。


説明不足でみなさまに誤解を招く結果となりましたこと、深くお詫び申し上げ、補足させていただきます。

注意! 結石症とは目に見える大きさの石が存在することです。 
尿中にストラバイトの結晶が見えることを言う物ではありません。
 又、この情報は猫のストラバイト結石とは違います。







| | 22:29 | comments:9 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT

検尿に関して

今回、ひのちゃんの預かりと我が家に新たに迎えたグレートデーンのかもめのアルカリ尿とストラバイトの食事と運動による治療を行ったことで学んだことなんですが、尿検査は1日1回しても意味がない!ということです。
実際検査をしてみるとわかるのですが、尿のpHは一日のうちに目まぐるしく変化します。
動物病院で1回検査してpHが高いからということだけで、処方食(療法食)を処方され食べさせていませんか?
もし、検査でアルカリ尿であることが判明したら、試験紙を購入して自分で計ってあげてほしいと思います。
それも時間をあけて朝、昼、晩、食前、食後みたいな感じで検査してみます。
何度か検査した結果、やはりずっとpHが高いなら、ストラバイトができる可能性があります。
もし、ご愛犬のpHがずっと高いなら、一度犬を思いっきり走らせて(できたらドッグランなどでフリーで走らせる)みてください。
犬を走らせるとアドレナリンが分泌され、後に犬が凶暴になるといった根拠のないことを言うインストラクターやトレーナーがいますが放っておきましょう。
我が家は毎日普通の散歩に神社の階段60段を10往復するというのをプラスしています。
ですが、我が家の犬たちは穏かで凶暴でもありません。
強度の高い運動は犬の問題行動も消し去ってくれますよ。
へとへとになるまで運動させた後にもう一度pHを計ります。
たいていはこれでpHは下がります。
こういった場合は単なる運動不足なので、毎日運動させることでpHは安定します。
というか、日ごろの運動不足を反省してください。
ちゃんと運動させていたら犬はストラバイトもアルカリ尿にもなりませんから。
それでもダメならばいよいよ食事の管理が必要になります。
もし病院での検査でストラバイト結晶が発見されても、大きな石になっていない限り食事の管理と運動で消えてなくなります。
処方食(療法食)は別の病気を起こす可能性が高いので、おすすめできません。

尿のpHは常に変動しており、一日のうちで1回でも平常値(弱酸性、pH6前後)になる時があるなら全く問題はありません。
この状態ではストラバイトはできません

でも安心してはいけません。
慢性的な運動不足は尿のpHを引き上げます。
しっかり運動させてあげてくださいね。

知っておいていただきたいことなんですが、
運動をすると犬の尿は酸性に傾きますのでアルカリ尿を防止できます。
犬などの四足の動物の尿道は膀胱の横についていますので、ずっと繋がれていたり、運動不足になると底の部分にストラバイト結晶が溜まり、後に結石となります。
ちなみに人間の場合は膀胱の下に尿道がついているのでストラバイトは結石にならず排出されます。
食事の際に十分な水分摂取をして、十分な運動を行うことで膀胱の中をチャプチャプとシェイクさせるわけです。
それでオシッコをさせると尿と共にストラバイトも排出されるわけなんです。
だからストラバイトとアルカリ尿には運動が一番なわけです。
小型犬なら飼い主さんが早足で歩けば十分ですし、大型犬などでは少々早足で歩いてもストラバイトの排出という意味からは効果が薄いので、一緒に走るなどが必要となってきます。
飼い主さんの脂肪も燃焼しますので一石二鳥です。
猫の場合は、猫じゃらしなどを使ってジャンプさせます。
もちろんリードをつけて散歩しても良いですが(笑)

食事の面では
ひのちゃんの場合、当初はストラバイトの成分であるマグネシウムやリン分の少ないフード(カリフォルニアナチュラル)を与えて様子をみました。
が、1ヶ月経っても結果は変わらずでした。
そこで我が家のフードを作ってもらっている会社の社長さんに相談したんです。そこで「メチオニン」と運動療法をすすめられたわけなんです。
メチオニンは肉類に多く含まれています。
手軽な方法としてはフードに生肉をトッピングします。
KKが書いてある通り最初は1食あたり10gを上限とします。
細菌や寄生虫などの問題から肉の生食は牛か馬かマグロがベストです。
猫は犬より肉食性が強いので、穀物系のフードを与えていると容易にアルカリ尿になりストラバイトになります。
また、多くのペットフードは高温で製造しているのでせっかくのメチオニンが壊れてしまっています。
だからトッピングで補います。
メチオニン粉末でも良いのですが、お肉をトッピングする方が犬猫も喜びます。

百害あって一利なしでぼったくりの処方食(療法食)から卒業しましょう。

| レガの父ちゃん | 2008/12/27 11:22 | URL | ≫ EDIT

滋賀でもかなりの積雪でしたので、さぞひどい雪に埋もれているのではと心配していましたが、そんなにひどくなさそうでホッとしました。
今回の記事とても参考になりました。
処方食はダメなんてどこにも書いてはくれませんものね。
うちにもストロバイトの猫がいますが、今は手作り食とカリカリの併用で直そうと努力しています。
グリーンドッグさんに相談した時に、生肉とクランベリーがいいと聞きました。
メチオニンにビタミンCはひのちゃんどんなのを食べるのか教えて頂けませんか?

愛情で克服したひのちゃんに今度はりホームの朗報楽しみにしています。

| 空のママ | 2008/12/27 13:26 | URL | ≫ EDIT

空のママさん

グリーンドッグさんのおっしゃる通り、生肉は効果があります。
クランベリーに関しては、僕はなんとも言えませんが、効果があるらしいという情報は多いですね。

メチオニンは我が家のフードを作ってもらっている会社で分けていただいてます。
ビタミンCは人間用の物です。
ひのちゃんで1日あたり1500mg与えています。(500mg×3回)
サプリメントも食材も基本的に人間用が良いです。
絶対に。
ペット用はその成分や効果や安全性が保証されていません。
人間用は基準が厳しいので安心です。

ストラバイト系の処方食は、たんぱく質を薬品を使って抜いて(減らして)、マグネシウムやリン分を少なめにして、岩塩をガンガンを放り込んでメチオニンを添加しだだけのものです。
酸化防止剤にはBHAやエトキシキンなどの危険な薬品が使われています。
岩塩が大量に含まれているので非常に塩辛いので犬や猫は水を大量に飲み、結果としてオシッコの量が増えます。
それでメチオニンの効果でストラバイトを溶かしてオシッコとともにどんどん出すわけです。
塩分をガンガン与えたらどうなるかは言わなくてわかっていただけるかと思いますのでここでは述べません。
メチオニンは非常に安価ですよ。
ひのちゃんで1食あたり0.3g加えただけです。(1日0.9g)
一度ストラバイトが消えたら継続して与える必要はありません。
検尿して再びpHが上がってきたら、また与えたら良いですが、運動と生肉のトッピングで二度とストラバイトはできないでしょう。
なので、メチオニンは重症の場合(なかなか溶けない場合)のみ使用することになりますね。

| レガの父ちゃん | 2008/12/27 14:55 | URL | ≫ EDIT

手作りの方のために

手作り食をされている方のために酸性食品とアルカリ性食品、メチオニンを多く含む食品を列挙しておきますので参考にしていただけたら幸いです。
※アルカリ尿やストラバイト対策ならば酸性食品やメチオニンを多く含む食品を中心にご飯を作ってあげてください。
※ミネラル類はアルカリ性を示すものが多いのですが、必要量を満たさないと障害が出ますので、その点はご注意ください。


酸性食品
肉類:牛肉、豚肉、羊肉、兎肉、鶏肉、ハム、ベーコン、
   ソーセージ、牛脂、豚脂など
魚介類:刺身、干魚、鰹節、
穀類:米、小麦、大麦、うどん、パン、パスタ、燕麦、
   オートミル、蕎麦、など
豆類:落花生、そら豆、えんどう豆

アルカリ性食品
穀類:トウモロコシ
海藻類寒天、ワカメ、コンブ、ヒジキなど
果菜類:トマト、キューリ、ウリ、スイカ、メロン、
    カボチャ、ナスなど
葉菜類:ホウレン草、キャベツ、京菜、白菜、小松菜、
    三つ葉、セロリ、アスパラガスなど
根菜類:大根、ゴボウ、ニンジン、里芋、ジャガ芋、
    サツマ芋、山芋、  蓮根、コンニャクなど
茸類:シイタケ、エノキダケ、舞茸、松茸など
果実類:ミカン、イチジク、ブドウ、クリ、ナシ、リンゴ、
    サクランボ、バナナ、柿、桃など
豆類:インゲン豆、小豆、大豆、金時豆、黒豆、なた豆、
   豆腐、高野豆腐など
その他:筍、茶、醤油、味噌、梅干、小魚、煮干、牛乳、
    粉乳、練乳、脱脂乳、血液、クエン酸など

メチオニンを多く含む食材
各種肉類(生食できるものが良いので牛か馬が理想。骨は取り除く)
魚類(できれば生食できるものが良い。骨は取り除く)
鶏卵(生で与えるのは厳禁)
チーズ
青海苔
かつおぶし。
しらす干し
小麦胚芽
鶏レバー
などです。


| レガの父ちゃん | 2008/12/27 17:19 | URL | ≫ EDIT

はじめまして、
先日KKさん一家の後ろ姿拝見しましたよ。
丁度自宅から出かけるのに玄関から出て、
うちのケンに「留守番頼むで~」と声を掛けに行くと、
散歩中の一団の後ろ姿が。。。
「よ~けイカつい犬連れてはるなぁ~、一匹だけちっこいな~
  ん?あれはひのちゃん?」
たぶん間違いないと思います(笑

うちのケンをARKさんから譲り受けた時に
処方食が条件だったんで、
今まで疑う事無く処方食を与えてましたが、
このblogを拝見していると、
違うやり方があるのかもしれないと思ってきました。
やはり色々なものも食べさしてやりたいですし。。。
ただ、現在獣医のお墨付きの健康体ですし、
次の一手に踏み出すのは勇気が要りますね
やはり飼い主が勉強せんとイカんです。

そうそう、我が家の前を通られたらゼヒ声をかけて下さい!(笑

| keyder@ケンのオヤジ | 2008/12/28 01:46 | URL | ≫ EDIT

はじめまして。
ケンちゃんはかなり前から我が家の軍団に挨拶をしてくれていますよ。
川沿いを散歩コースのひとつにするようになり、ワンちゃんがいることに気づいて、そしたら嫁が「あっ、あれはケンちゃんだ」と気づいたんです。

ケンちゃんも処方食だったんですね。
僕はボランティアなのでそこまでは知りませんでした。
ケンちゃんがストラバイトなら試験紙を買って定期的に検尿して、食事管理と運動さえしていれば問題はありません。
僕らも「ストラバイトの子には処方食」という方程式を信じて疑っていませんでした。
ひのちゃんがきっかけで最近勉強し始めたばかりで、ケンちゃんがリホームされた頃にはそういう情報はありませんでした。
もちろん、一生処方食で問題ないワンちゃんもたくさんいる訳ですし、ほんとに飼い主さん次第ですよね。
僕は処方食をあげる予算があるのならナチュラルフードと生肉をあげてほしいと思っています。
あと、思いっきり走らせてあげてほしいですね。

| レガの父ちゃん | 2008/12/28 10:31 | URL | ≫ EDIT

犬のストラバイト結石症の予防について

獣医師免許をお持ちの方が犬のストラバイト結石症について、最近の情報を調べてくれ、ご助言をいただくことができました。貴重な情報を提供してくださり心から感謝申し上げます!

この記事の末尾に追記しました。
ぜひ、読んでください!

| 管理人K.K | 2009/01/06 21:07 | URL | ≫ EDIT

ありがとうございました。

重ね重ね、参考になりました。
処方食をあげていたら安心と思っていましたが、肉食プラスプレミアムフードで、2か月・・・
うちはにゃんこのストロバイトですが、PHが下がりました。
また、頑張って採尿して月に一度検査に行ってましたが、試験紙を購入して自己チェックし始めました。
情報が氾濫してるなかで、飼い主だけが頼りのわんにゃん。
しっかりしなくてはと改めて考えました。

| 空のママ | 2009/01/08 09:04 | URL | ≫ EDIT

ひのちゃんの預かりをして正直すごく勉強になりました。
獣医師免許をお持ちの方から犬のストラバイト結石症について最近の情報をいただきましたし。

ひのちゃんのリハビリをしているところへ、これまた重症の膀胱炎+ストラバイトのグレートデーンを迎えたのですが、ひのちゃんでの経験を生かすことができ、最速?で完治しました。
現在、ひのちゃんもデーンも完治し、今は普通食を食べておりますし特に変わったことはしていません。
ただ、フードは拘って淡水魚ベースのフードにしています。
低マグネシウム、低リン分で、アルカリ性食品、酸性食品のバランスのとれた原材料でできたフードを与えています。
あとは、水分をしっかり摂らせて思いっきり運動させています。
アークに限らず、若いのにアルカリ尿を出す子が多く見受けられます。
言わば生活習慣病的な症状がなぜ若い子達に見られるのか?
その原因は、食生活(フード選び)と運動、ストレスにあることは間違いないようです。

今回のことで、本当の意味での犬のQOLを見直さないといけない時がきていると痛感しました。

| レガの父ちゃん | 2009/01/14 17:25 | URL | ≫ EDIT















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